子どもにとって、とても楽しみなのが「夏休み」です。
しかしこの「夏休み」、楽しい期間であるのと同時に、犯罪や熱中症などのトラブルが起きやすい期間でもあります。
今回は、夏休みに起こりがちなトラブルについて見ていきましょう。
夜、犯罪が起こりやすい時間に出歩くことが増える
「犯罪は時間を選ばずに起きる」と言われていますが、平成28年の犯罪発生率を警視庁がまとめたデータによれば、強姦被害や強制わいせつ被害はやはり夜間に一番起こりやすくなっています。
特に、「18時」をすぎたあたりから発生率は高くなり、2時すぎにピークに達します。22時から5時までに起きる発生率をあわせると、全体の半分を超えるのです。
ちなみに、「ひったくり」も午後の18時から増え始め、21時代にピークに達します。
この時間帯は、「花火大会」「友人とのお泊り会」などのときにも合致する時間帯です。
普段ならば「18時までに家に帰ってきなさい」という姿勢をとっている家庭でも、お祭りや友人の家に泊まりに行くという場合は寛容になるもの。
これが悪いわけではありませんが、「犯罪が発生しやすい時間であること」は忘れてはいけません。
熱中症と非行
また、夏のトラブルとして「熱中症」が挙げられます。これは冬などでも起こりますが、やはり発生のピークは、7~8月。特に7月の最終週~8月の第2週目は熱中症が起こりやすく、注意が必要です。子どもだけでも対応ができるように、きちんと教育をしておきましょう。
ここまでは主に「子どもが被害者になるトラブル」についてみていきましたが、夏休みは、子どもが非行に走りやすいタイミングだとも言われています。
大人も子どもも少し気が緩みますし、開放感と時間の余裕から繁華街などに行ってしまったり、夜遅くまで遊んだりしてしまいがちです。子どもは好奇心の塊ですし、特に中学生や高校生は「大人」に憧れるもの。煙草を勧められたりお酒を勧められたりしてそれを楽しみ、そこから「元の世界」に戻れなくなる子どももたくさんいます。
確かに夏休みはとても楽しいものです。
しかしその夏休みを来年以降も「楽しいもの」にするためには、知識と自衛の概念を身に着けることが大切です。
まとめ
・夏休みはトラブルが起こりやすい
・お祭りなどで夜まで遊ぶ子どもも増えるが、ひったくりや強姦被害は夜によく起こる
・夏休み期間は、熱中症の頻発時期でもある
・夏休みのタイミングで非行に走る子どもも多い
・知識と自衛の概念を身に着けることが大事である
関連リンク
参考サイト
◆SECOM「夏休みの注意ポイント -防犯-」
◆警視庁「こんな時間、場所がねらわれる」
◆警視庁「ひったくり被害にあわないために」
◆総務省:消防庁「平成27年の熱中症による救急搬送状況」