ショッピングセンターやホームセンターなどの商業施設は、買い物をするのにとても便利ですよね。子どもを連れて利用することも多い場所なのではないでしょうか。
商業施設は人目が多く安全なイメージがありますが、過去に子どもを巻き込む事件が発生しています。また、子どもが怪我をする事故も発生しています。子どもを連れて商業施設にでかけるときは、どのような点に気を付ければよいのでしょうか。
潜んでいるリスク
商業施設は不特定多数の人が出入りできることから、不審者が紛れ込むリスクがあります。また、人が多い場所は他者に対する注意力が散漫になりやすく、「目立たない」「人混みに紛れて逃げることができる」など不審者にとって好都合な条件が整いやすいと言えるでしょう。子どもがターゲットにされることも多く、過去には「誘拐」「連れ去り」「性犯罪」などの被害が発生しています。
商業施設では、エスカレーターやエレベーターに巻き込まれる事故、ショッピングカート利用時の事故など、子どもが怪我をする事故が発生しています。これらの事故は一瞬の隙に発生し、大きなケガにつながることがあるので、リスクを理解し予防策を取ることが必要と言えるでしょう。
事件・事故防止のためにできること
目を離さない
好奇心旺盛な子どもは自分の興味のある方向へ行ってしまい、見失ってしまうことがあります。実際に、「子どものときに親とはぐれた経験がある」「一瞬の隙に子どもが見当たらなくなった」という経験をした方も多いのではないでしょうか。
子どもが一人の状況は不審者に狙われたり、思わぬ事故に遭うリスクも高くなります。子どもから常に目を離さず、「手をつないで歩く」「親の前を歩かせて行動や行先を把握できるようにする」など、勝手に行動しないように注意をはらいましょう。
キッズコーナーやおもちゃ売り場は、子どもを一人にしても安全なイメージがありますよね。ところが、一瞬の隙に連れ去られてしまったり、子ども自身が別の場所に移動してしまい、そのまま事件や事故に巻き込まれるリスクも考えられます。他の子どもや家族連れが多い場所であっても絶対に一人にせず、目を離さないようにしましょう。
トイレ利用時の注意点
トイレは連れ去りや性的被害など、様々な犯罪が発生しやすい場所です。子どもがトイレに行くときは一人でいかせず、必ず親が付き添うようにしましょう。親がトイレに行くときも子どもを一人で待たせるのではなく、一緒に連れていくようにしましょう。
父親と娘、母親と息子など性別が違う場合は、トイレの中まで付き添うことにためらいを感じてしまうこともありますよね。そのような場合は、多目的トイレを利用するようにしましょう。
カートに乗せるときの注意点
ショッピングカートからの転落事故が発生しています。ショッピングカートからの転落事故は頭部を損傷する事例が多く、とても危険と言えるでしょう。
ショッピングカートに子どもを乗せるときは、必ず座席部分に座らせます。幼児用座席がついていないショッピングカートに乗せる行為は、絶対に止めてください。
座席に座らせた子どもが立ち上がってしまい、ケガをした事例もあります。ベルトが付属されている場合はベルトを装着しましょう。ベルトがない場合は子どもから目を離さず、立ち上がらないように注意します。
子どもを乗せたままカートを放置する行為なども止めましょう。
エレベーターやエスカレーター利用時の注意点
エレベーターやエスカレーターは、子どもが挟まれたり巻き込まれたりする事故が発生しています。エレベーターやエスカレーターは、基本的な利用方法を守ることによって、安全に乗ることができます。利用方法を守るよう、子どもにも言い聞かせるようにしましょう。
エレベーター利用時には、「扉に挟まれる」「戸袋に巻き込まれる」といった事故が発生しやすくなっています。エレベーターホールで待つときは子どもの手をつなぎ、扉に手が届かないように距離を確保します。エレベーターに乗るときは扉が開ききってから乗るようにしましょう。
エスカレーターに乗るときは「子ども一人で利用させない」「黄色い線の内側に立つ」「手すりにしっかりとつかまり、手すりの外側に身を乗り出さない」「しゃがむ・座るなどの行為は禁止」「ベビーカーやカートを乗せない」ということを心がけましょう。また、エスカレーター付近で子どもを遊ばせる行為も止めましょう。
まとめ
・商業施設は人目がある一方で、誘拐や性犯罪などのリスクがある
・子どもから目を離さず、できる限り手をつないで行動する
・子ども一人でトイレを利用させない 自分が行くときも連れていく
・ショッピングカートのカート部分に子どもを乗せない
・エレベーターやエスカレーターの利用法を守る