2021年9月17日、厚生労働省は3回目の接種となる「ブースターショット」を容認しました。
2回目までと同じワクチンを使用することを前提とし、2回目接種後8ケ月以上経過した者から対応していく方向で進められています。
2月に先行接種した医療従事者は、早ければ年内にもブースターショットが開始される見通しです。
コロナワクチン3回目接種「ブースターショット」の必要性やその効果について、現時点での正しい情報をお伝えしていきます。
3回目接種ブースターショットの必要性
ファイザー社とモデルナ社のmRNAワクチンは1セット2回接種が基本となっています。
2回接種後に追加で接種することを「ブースターショット」といわれています。
mRNAワクチン接種後、一定の時間が経過してくると、血液中の抗体価(ウイルスと戦う物質)が低下してきます。
2回目接種から時間が経過すると、ウイルスを退治する防御力がほとんど消失してしまうのです。
とくに高齢者や重症化リスクの高い人などは抗体価をさらに強化するために、ブースターショットが必要なのです。
デルタ株にも有効?
変異ウイルスであるデルタ株には、今まで以上により強力な抗体価が必要になります。
そのためにもワクチン3回目接種をして、デルタ株の動きを抑える抗体価を増やしていかなければいけません。
感染力の強いデルタ株の流行でワクチン効果が低下していることを踏まえ、ブースターショットの必要性が出てきたのです。
血液中の抗体価は半年でピーク時の4分の1に低下するといわれています。
ブースターショットで抗体価が増えることで、感染の予防効果が高くなってくるのです。
なお、ワクチン3回目接種ブースターショットとデルタ株の関連性については、統計データが不足していることもあり、今後の動向に注目していくことが大切です。
3回目接種の副反応
日本はこれから本格的に3回目接種が始まりますが、先駆けてイエラエル保健機構から3回目接種の副反応データが出ています。
2回目と同等かまたは軽いというデータが出ています。
これを踏まえ、日本でもブースターショットが開始されます。
ブースターショットもさることながら、今重要なことはワクチン2回接種で獲得免疫を作った人を一人でも多く増やすことにあります。
コロナワクチン接種はあくまでも任意です。
さまざまな情報が氾濫している昨今、ワクチン未接種者もいます。
コロナワクチンの正しい情報をきちんと開示して、高い接種率を達成し重症化する人が少しでも減ることができればと切実に願います。
まとめ
・コロナワクチン3回目接種「ブースターショット」を容認
・抗体価を強化させるために3回目接種が必要
・血液中の抗体価は半年でピーク時の4分の1に低下
・3回目接種とデルタ株の関連性に注目
・3回目接種の副反応、イスラエルは2回目と同等か軽い
・噂やデマに惑わされず、コロナワクチンの正しい情報を得る