現在、新型コロナウイルスが流行し始めており、個人でも感染症予防と拡大防止に努める必要があります。
新型コロナウイルス感染予防には手洗いが効果的です。感染症予防につながる手の洗い方を今一度確認しておくとともに、手洗いに関する疑問点について考えてみましょう。
正しい手の洗い方

手洗いは何気なく行うよりも、正しい手順で行った方が感染症予防効果を高めることができます。厚生労働省は、以下の手順で手を洗うよう呼び掛けています。
・流水で手をよくぬらす
・石鹸をつけて、手のひらをよくこする
・手の甲をのばすようにしてよくこする
・手のひらで指先を立てるようにし、指先・爪の間を念入りにこする
・指の間を洗う
・親指を手のひらで握るようにしてつかみ、ねじり洗いをする
・手首をつかみ、ねじり洗いをする
・流水でよく洗い流す
・清潔なタオルやペーパータオルでふき取る
手の甲、指の間、指先、爪の間、親指周り、手首は手洗いがおろそかになりがちな箇所です。意識して洗うようにしましょう。
感染症予防のためにも日ごろから爪は短く切り、手洗いの前に時計や指輪などの装飾品を外すようにしてください。
家族間でのタオルの使いまわしは、感染症がうつる原因になることがあります。一人ずつ使い分けるか、ペーパータオルを使うようにしましょう。
厚生労働省「感染症対策へのご協力をおねがいします 手洗い」では、手洗いの方法をイラスト付きで紹介しています。こうしたイラスト付きのポスターをコピーして洗面台付近に貼り、正しい手洗いの方法を周知させることも、感染症予防には効果的なのではないでしょうか。
手洗いはどのような時に行うの?

手洗いはどのようなタイミングで行うべきなのでしょうか。
まず帰宅した時など、外から自宅へ戻った時は手を洗ってください。また、登校後や出勤後など学校・職場に着いたタイミングでも行います。
日常動作の中ではトイレの使用後、料理の前後、食事の前、ペット等に触れた時などは必ず手を洗ってください。
咳やくしゃみを手で受け止めた時や鼻をかんだ時は、ウイルスや飛沫が手に付着しています。その手でいろいろな場所を触ってしまうと、感染症拡大につながる恐れがあります。咳やくしゃみを受け止めた後・鼻をかんだ後は、その都度必ず手を洗うようにしましょう。
これ以外の場面でもこまめに手を洗うことによって、感染予防に努めましょう。
石鹸を使うべきか?
厚生労働省は、新型コロナウイルス感染予防には石鹸を用いた手洗いが効果的であるとしています。可能な限り石鹸を使った手洗いを行いましょう。
外出先などでは石鹸の準備がない場合もありますが、流水での手洗いにも手に付着した菌やウイルスを洗い流す効果があると考えられているので、手を洗ってください。
手洗いは感染症予防につながる重要かつ基本的な行動です。どのような場面でも怠ることなく、必ず行うことが肝心です。
まとめ
・新型コロナウイルス予防には手洗いが有効
・手洗いは正しい手順で行う
・家族間でタオルの共有は避ける
・手洗いは外出後だけでなく、トイレ使用後、食事前、咳・くしゃみ・鼻水を処理した後など様々なタイミングで頻繁に行う
・感染症予防には石鹸を用いた手洗いが効果的
・石鹸がない場面では、流水でもいいので手を洗う
参考サイト
◆厚生労働省「新型コロナウイルスの感染が疑われる人がいる場合の家庭内での注意事項(日本環境感染学会とりまとめ)」
◆厚生労働省「感染症対策へのご協力をおねがいします 手洗い」