普段から買い物や通勤にと便利に使える自動車は、1年前、2016年6月末の段階で81,161,419台日本に存在すると一般財団法人自動車検査登録情報協会のデータで紹介されております。
その一方で毎年4,000人以上の方が交通事故により亡くなられています。
自動車による事故は起こす側にも巻き込まれる側にもなりたくないのが心情ですが、どの様なケースがあるのでしょうか?
特に注意が必要な3つの交通事故を紹介します。
交差点巻き込み事故
不注意から起こり易い怖い事故
安全運転を心掛けていても起こる危険性があるのが交差点を左折する時の巻き込み事故です。
自動車は構造上の問題から右左折を行う時に後輪が前輪より内側を回るという性質があります。
特に日本の車は右ハンドルが多いので左側の様子を確認する事が難しい傾向があり、左折を行う時に近くを通る歩行者やバイクを巻き込んでしまう可能性があります。
周囲も出来るだけ近寄らない様に注意すべきではありますが、狭い交差点などでは近くを通らざる得ない事もあるでしょう。
巻き込み事故の場合、被害者を車輪の下敷きにしてしまう事が多々あり、重傷を負わせるケースもあります。
もし事故現場に出くわしたら、速やかに救急車を呼ぶ様にしましょう。
スピード違反
ちょっとだけ・・・軽い気持ちが大事故へと繋がる
仕事で自動車を運転している時には、目的地へ着く時間がギリギリの為焦ってスピードを出してしまうという事もあるでしょう。
しかし、自動車で制限速度以上のスピードを出すのは危険な行為です。
通常の普通免許で運転できる車両で、時速40kmで走行している状態から急ブレーキで止まるまでの距離は20mあり、時速60kmからだと37mになると言われています。
これはドライバーが危険に気付いてからブレーキを踏むまでの空走距離とブレーキが効き始めてから停車するまでの制動距離という概念があるからです。
速度が速いほど人間がブレーキを踏むまでの距離は伸びますし、ブレーキが効き始めて止まるまでの距離も長くなります。
急な飛び出しに対応出来なくなり大変危険な行為なので、スピードの出し過ぎにはくれぐれも注意しましょう。
飲酒運転
厳重に処罰される違法行為
少しだけなら飲んで帰っても大丈夫だろうと飲酒してから運転するという事は絶対に行ってはいけません。
アルコールによる判断力の低下や反応力の鈍化は事故に繋がる危険な状態です。
酔った状態では正常な認識力が失われ、突然ハンドルを操作する事やアクセルを踏むといった危険行為、突如睡魔に襲われるといった危険性もあります。
もしも飲酒運転をした場合は免許取り消し(欠格期間3年)に加えて5年以下の懲役または100万円以下の罰金刑が科せられます。
呼気に含まれるアルコールが0.15mg/l以上の場合は酒気帯び運転となり免許停止90日間となりますが、0.25mg/l以上検出された場合は酔っていないと感じていても、免許取り消し(欠格期間2年)となります。酒気帯び運転の場合は3年以下の懲役または50万円以下の罰金刑が科されます。
同乗者やお酒を飲ませた人、または自動車を貸した人にも同様の罰則が科せられるので注意しましょう。
警察庁は飲酒運転を行った場合の死亡事故発生確率は通常の7.8倍という数字を出しています。
自動車は便利な道具だからこそ、交通安全に注意しつつ楽しく乗れる様にしましょう。
まとめ
・交差点の巻き込み事故に注意
・スピードの出し過ぎに注意
・飲酒運転は絶対に厳禁
参考サイト
◆みんなで守る「飲酒運転を絶対にしない、させない」 警察庁
◆自動車保有台数 一般財団法人自動車検査登録情報協会