交通事故は毎日起きています。また、交通事故によって毎日人の命が失われています。
車を運転している以上、私たちも交通事故とは無縁でいられません。
そこでここでは、「交通事故を起こしたときにはどうすればいいか」ということについて見ていきましょう。
なお、ここでは「相手がいる事故」、特に「相手も車の場合」を想定しています。
ただ、それ以外のケースでもほとんど同じことが言えます。
まずは警察に電話を
まずは警察に電話をすることが一番大切です。
同時に、けが人がいるようならば、救急車を呼びます。
それと並行して、救助者の救命措置や介抱も行います。この作業は手分けをして行うとよいでしょう。
ちなみに、「警察に連絡する前に、相手と話してはいけない」という説もありますが、これは必ずしも正しいわけではありません。ここで示談にしてしまったり、相手の脅しにのってしまったりすると危険ですが、ごく一般的な会話(「大丈夫ですか」「私は警察に連絡しますので、救急をお願いします」など)は交わしてもまったく問題はありません。
その後に、保険会社に連絡をします。現在の保険会社は、365日24時間の受け付けが基本となっていますから、深夜帯や土日祝日でも電話はつながります。もちろん、「すぐには手続きができない」と言われることもありますが、「どうしたらいいのか」を聞くことはできます。
このように、交通事故を起こした場合は、何はなくとも各所に連絡することが重要です。
車は動かしてしまって問題ない
交通事故の基本として、「他者の交通の妨げになってはならない」というものがあります。
もちろん人通りが極端に少なく、そのまま停車していても構いません。ただ、交通量が多いところですと他の車の進路を妨害してしまいますし、最悪のケースでは、「交通事故を起こした車に他の車がぶつかる」ということも考えられます。
路肩に車を寄せるなどして、邪魔にならないようにしましょう。
このように言うと、しばしば、「動かしてしまったら後で検証ができないのではないか」「現場を保持する必要があるのではないか」という声がかけられます。
しかし警察は捜査のプロですから、残されたブレーキ痕などから現場の状態を正しく把握することができますので、安心してください。
まとめ
・交通事故を起こしたのなら、すぐに警察に電話を
・並行して、要救護者の手当てと救急車への連絡をする必要がある
・その後で保険会社に連絡をする
・交通の妨げになるようなところで事故をおこしたのであれば、路肩に寄せるなどの措置をとる
※ 元警察官からの取材で記事をまとめました。