2018年も交通事故のニュースが後を絶ちませんが、交通事故は時間帯によって発生率がかわってくることをご存知でしょうか?警察庁平成28年統計資料「交通事故発生状況」によると、薄暮時(16時~18時)に交通事故が増加していることがわかります。なぜ夕暮れ時に事故が増加するのでしょうか?今回は薄暮時に事故が増加する理由に注目し、運転をする上での注意点について解説します。
薄暮時に事故が増加する理由
辺りが徐々に暗くなり始める薄暮時は、路上付近が見えにくくなるという特徴があります。ドライバーは通常よりも歩行者の有無や障害物の有無に気付くのが遅れてしまうため、事故が発生しやすくなるのです。歩行者にとっても周囲の状況がとらえにくく、無理な横断や車の存在に気付かないまま横断するなどの危険行為をしてしまいがちです。
薄暮時は仕事が終わる時間でもあります。一日の疲れから運転に集中できないこともあるでしょう。集中力の低下は思わぬ事故につながります。また帰宅ラッシュによって交通量が増加するため、追突事故なども発生しやすいです。日が暮れるのが早い冬は、薄暮時と学生の帰宅時間・帰宅ラッシュが重なります。事故が起こりやすい条件が整っているので、より慎重な運転が求められていると言えるでしょう。
薄暮時の事故を防止するための方法
①早目にヘッドライトを点灯させる
周囲の状況をいち早く認識するためにも、辺りが暗くなってきたら車のヘッドライトを点灯させましょう。ヘッドライトを点灯させることにより路上付近が見えやすくなるとともに、歩行者に車が近づいていることを知らせることができます。
ヘッドライトをつけると、対向車や後続車にも自分の存在を知らせることができます。人身事故だけでなく、追突事故を防止することにもつながるのです。冬場は16時を過ぎたらヘッドライトを点灯させるようにしましょう。
②スピードを落とす
薄暮時は周囲の状況が認識しにくくなっているため、スピードの出しすぎは事故に直結しやすいです。歩行者の飛び出しなどに注意しながら、制限速度を守った慎重な運転を心がけましょう。
夕暮れ時はスピード感を掴みにくいことがあります。自分が感じている以上に速度が出ていることがあるので、適宜速度メーターを確認するようにしましょう。
③夕日に向かって走る時は夕日対策も
薄暮時には思わぬ事故のリスクが存在しています。特に注意したいのは夕日(西日)に向かって車を走らせる時です。夕日は強い光を放つため、目がくらんでしまうことがあります。そのまま走行を続けると歩行者の発見が遅れたり、対向車線にはみ出たりするなど事故のリスクをあげてしまうでしょう。夕日に向かって走る時はサンバイザーを降ろすことを忘れないようにしましょう。
まとめ
・薄暮時(16時~18時)は交通事故が起こりやすい
・事故防止のため、冬場は16時を過ぎたらヘッドライトを点灯させる
・歩行者の飛び出しに対応できるよう、スピードを落として走行する
・夕日に気を取られて運転が疎かにならないようにサンバイザーを活用する