「自分の住んでいるところが、洪水の起きやすいところかどうか」ということは、実際に洪水が起きた時のためにも知っておきたいことです。
ここでは、「洪水が起きやすい地域とはどのようなところか」「自分の住んでいる土地の状態を把握するための方法」について見ていきます。
被害を受けやすいところとは
洪水が起こりやすいところの特徴として一番に挙げたいのは、「周りの土地と比べてへこんでいるところ」です。このようなところは降った雨が溜まりやすい傾向にあります。また、水はけが悪い土地の場合は、さらにリスクが大きくなります。
また、意外に思われる人もいるかもしれませんが、「都市部」もまた水害に弱いと考えられています。
コンクリートの建物などが多く、「土が雨水を吸い取ってくれること」を期待しにくいからです。また、特に地下街などは、浸水が起きた時に逃げ場所が限られるため危険です。
専門家のなかには 、「サンズイがつく地名のところは危ない。川にゆかりが深かったということだから。土地を購入してそこで永住する、というような場合はよく調べるべきだ」と指摘する人もいます。
より詳しく把握するために
ただ、上で挙げたのはあくまで一般的な例です。
また、このような知識があっても、「自分が住んでいるところが実際にはどのようなところか」ということを正確に把握するのは難しいというところもあります。
こんなときに役立つのが、「ハザードマップ」です。
ハザードマップには、災害が起きた時のその土地の危険度が載っています。もちろん、「危険度が低い」とされているところであっても、「そこならば100パーセント安全」と言い切ることはできません。ただ、土地を新しく買おうとしている人には参考になるでしょう。また、自分の住んでいるところの危険性を把握することで、災害時に早期避難ができるようになります。
ハザードマップには、「危険度」だけではなく、「避難経路」「避難場所」なども載せられています。これを知っておけば、安全性の高い避難が可能です。
災害時に備えて平時からしっかりと勉強しておくことが大切です。災害が起こったときには、多くの人が冷静さを失ってしまいます。その場でハザードマップを確認することはなかなか難しいためです。
まとめ
・周りから比べてへこんでいるような土地は、洪水の危険度が高い
・都市部も意外なほど危ない
・地名にサンズイがついているところは要注意
・自分の住んでいる地域の危険性は、ハザードマップで把握できる
・災害時は冷静さを失うもの。平時にしっかり確認しよう
参考サイト
◆防災科学研究所:防災基礎講座「災害の危険性をどう評価するか」
https://dil.bosai.go.jp/workshop/03kouza_yosoku/s04naisui/innundation.htm