夏場になると、雨量が増えます。梅雨の時期がやってきますし、台風もよく上陸します。
このため、5月は「水防月間」とされており、洪水対策などに対して取り組むことになります。
ただ、一口に「洪水対策」と言っても、その種類はさまざまです。ここでは、「工事」の観点から見ていきましょう。
洪水対策の工事の基本
かつての洪水対策のための工事というのは非常に簡単なものでしたが、現在ではより効率よく、より効果的なものになるように進歩していっています。
洪水対策のために行う工事は、「治水(工事)」と呼ばれています。
これには、大きく分けて4つの種類があります。
・まず、川の面積を広くすることで行う対策。
・洪水をコントロールする対策。
・川を新しく作ることによって、水量を調整する方法。
・雨を地面にしみこませる方法。
どれも非常に有用な方法です。
次の項目では、それぞれの特徴を見ていきましょう。
洪水対策の工事の内容
洪水対策の工事の内容について詳しく解説していきます。
「川の面積を広くする」というのを聞くと、一瞬「それでは逆に被害が悪化するのでは?」と思ってしまうかもしれません。
しかし、川の面積を広くすることで、川を氾濫させることなく水を多く流すことが可能になります。
川幅を広げるために川のある側面の土を削ったり、川底を深くしたりする方法がとられます。
また、昔から行われている「堤防」も、この工事のうちの一種です。
降った水の量を調整することもまた、洪水対策のうちの一つです。
これは、「ダム」をイメージすると分かりやすいでしょう。水を溜め込むことによって、それを安全な状態で流すように調整することが可能になります。
「川を新しくつくれば、そこに水が流れていく」という考えのもとで行われるのが、「既にある川を分流させるという方法です。1つだけの川に水が流れ込むことがなくなりますから、これも洪水対策の工事として有用です。
地面は、非常に優秀な吸水素材です。
地面でできるだけ多くの水を受け止めるように工事することで、洪水に対抗することもできます。地面が多くの水を受け止めることができれば、それだけ川は氾濫しにくくなります。
洪水対策の工事の基本は以上の4つです。それぞれの地域に合わせた対策がとられています。
まとめ
・洪水を防ぐための工事は大きく分けて4つある
・「川の面積を広くする」「ダムなどを利用する」「川を新しく作る」「地面に水をしみこませやすくする」の4つである
・それぞれの地域にあわせた工事が行われている
参考サイト
◆長崎県:「洪水被害を防ぐために」