秋の行楽シーズンが始まると登山といった観光で山に行く事が増えてきます。
しかし、山には熊やイノシシが冬眠に備えて食料を探して動き回っています。
熊の食料となるブナやミズナラといった木の実が少なくなれば、冬に近づくまで熊が冬眠せずに出没する可能性が増えています。
また、イノシシは冬眠せずに食料が少ない冬場も活動を続けるので常に遭遇する危険があります。
野生の動物に接触しないで安全に山を楽しむための対策を調べてみました。
自分の存在をアピールする
熊もイノシシも基本的に臆病
山に入る時に、よく言われる事にクマ除けの鈴を点けて行くというものがあります。
熊やイノシシが人を襲う理由の殆どは自分や子供を守る為なので、他の動物が近づいて来ていると分かると逃げて離れる性質があるのです。
お互いに無用な接触を避ける事が出来れば良いですよね。
登山の時は集団で楽しく賑やかに登れば自然と野生動物は近寄らなくなりますし、万が一ケガした時も互いに助け合う事が出来ます。
一人登山の時には鈴に代表される音を出すグッズを身に着けて自分の存在をアピールする様にしましょう。
驚かせずにゆっくり離れる
驚かすと誤解して襲ってくる事も
もしも、野生の熊やイノシシを見つけたら気づかれない様にゆっくり静かに離れる様にしましょう。
先に野生動物がこちらに気が付いて離れていけば心配する事は無いのですが、互いに気が付かないで接近してしまう事があります。
その様な時は音を出してしまうと動物が驚いてしまい、攻撃を受けたと誤解して反撃しようとしてきます。
思ったよりも近くで見つけて驚いてしまっても、大きな音を立てない様にしつつゆっくり離れる様にしましょう。
目が合っても慌てずゆっくり動く
怖いのはお互い様
野生の動物を実際に目撃するとその迫力に圧倒されてしまいます。しかし、相手を怖いと感じるのは野生動物も一緒です。
目が合ってしまったら、刺激しない様にゆっくりと後ずさりながら離れる様にしましょう。
特に熊は逃げる生き物を追いかける習性があるので、相手を見ながら下がりましょう。
威嚇されても慌てずゆっくり行動する様にしましょう。
私自身も触れるほどの距離でイノシシと出くわしてお互いに飛び上がる様にして逃げた事がありますが、怖いと感じるのは動物も一緒だという事を意識して行動しましょう。
目撃したら必ず通報
警察や市役所に連絡しよう
大勢の人が行き来する登山道や民家の傍で、熊やイノシシを見つけたら出来るだけ早く市役所の鳥獣駆除担当部署や警察に通報しましょう。
近年はエサが不足している事が原因で、人里まで野生動物が下りてきて被害を出すというケースが増えてきています。
熊に至っては人を直接襲って食べるという被害も多くなっているので注意が必要です。
人里に出る様になった野生動物は、何度も出てくる様になるので駆除が必要になります。
熊が出没すると木や壁面に爪痕を残すので、見かけたらその場から速やかに離れて通報しましょう。
同様にイノシシが出た場所は地面が掘り返されている事が多いので、見かけたら注意が必要です。
山に出かける時は動物に出くわす事自体も楽しみの一つでもありますが、冬に向けて動物は食料を集めて食べなければいけない時期なので、比較的凶暴になっている時期でもあります。野生の熊やイノシシに気をつけつつ、秋の紅葉を楽しみましょう。
まとめ
・自分の存在を野生動物にアピールして危険を減らそう
・もし見かけても驚かせない様にして離れよう
・怖いのはお互い様だから、刺激しない様にしよう
・目撃したら必ず警察や市役所に通報しよう
参考サイト
◆とやまの森づくり サポートセンター
◆奴らは執拗に狙ってくる!クマの脅威と対策とは?
◆この冬クマと遭遇事件多発! 冬眠しない野生動物の怖さについて