熊本地震の前震は夜9時代、本震は深夜におきました。その時、寝室に置いている家具が倒れてきて危なかったという話はよく聞かれます。「ママたちの熊本地震」サイトに掲載しているママ達の体験談にも、たんすが倒れて危なかったという話が複数聞かれました。また、散乱した物に紛れてめがねが見つからなかったというママもいました。私を含めたママ達の経験などを参考に、大地震に備えて寝室をどのようにしておけばいいのか、紹介したいと思います。
重いたんすは置かないのが基本
熊本地震の本震の時、私は夫の実家にいました。娘は夫と畳の部屋に、私は一人でベッドに寝ていましたが、幸いたんすはそれらの部屋にはなかったので、難を逃れました。夫の父の部屋に置いていたたんすは倒れていました。夫の父はたんすから遠いところにいたので助かりました。大地震では、重いたんすが倒れて、最悪の場合体が下敷きになってしまう可能性があります。また、倒れたたんすが行く手をはばんで逃げ道がなくなってしまうこともあり得ます。そういうことを避けるため、寝室にはたんすを置かないようにするのがおすすめです。他の部屋に置く場合も、たんすは金具や突っ張り棒などで固定しておくのが必須です。寝室からは出られても他の部屋で行く手をはばまれては困ります。
他の家具や電化製品も注意
寝室にたんすを置いていなくても、本棚やテレビはないでしょうか。住んでいるアパートの寝室にはバッグや帽子をかけておく背の高いポール、それに三段ボックスがありましたが、両方とも倒れていました。三段ボックスに入れていた本はあたりに散乱していました。もしこの部屋で寝ていたらと思うと、ぞっとします。子供も夫も自分もけがをしていたかもしれません。テレビなどを置いている寝室も要注意です。いくら低いところに置いていても、大地震では飛んでしまいますから…。テレビは固定してしまうのがよいでしょう。固定している家具やものも吹き飛んだという話もありますから、寝室にはなるべく家具やものを置かないのがおすすめです。また、天井からつりさげるタイプの照明は、大きなゆれによって天井にぶつかり割れるなどして危険なこともあります。直に天井に取り付けるタイプのシーリングライトなどが安心です。
懐中電灯とスリッパなどの履き物を枕元に置いて寝る
大地震後は停電する事が多く、懐中電灯がないと逃げることができません。暗闇だったので足をとられて打撲したというママもいます。また、スリッパなどの履き物がないとガラス・日用品などが散乱した部屋でけがをする可能性があります。懐中電灯や履き物は枕元に置いておくのがおすすめです。子供を抱えて逃げられるよう、両手があくヘッドライトも便利です。また、車の鍵やめがねなどなくては困るものも枕元に置いておくとよいでしょう。車の鍵がものに挟まってとれず、キーホルダーを切って取り出したというママもいます。
私は熊本地震の時は窓際に寝ていましたが、履き物を用意していませんでしたので、靴下のまま窓から外に逃げることになりました。窓は割れていませんでしたが、割れていた場合を考えても危険です。靴かスリッパを用意しておけばよかったと思いました。
寝室からの逃げ道をシミュレーションしておくこと
大地震が起きて寝室から外に出る場合、邪魔なものはないでしょうか。逃げ道付近には何も置かないのがおすすめです。子供を抱えて暗闇で逃げなくてはならない場合を考えて、逃げ道も忘れずにチェックしておきましょう。
まとめ
・たんすのように大きい家具の他、小さな家具も大きなゆれでは倒れて危険
・枕元には、懐中電灯や履き物の他、めがねや車の鍵も置いておこう
・寝室からの逃げ道を確保しておくことも重要