多くの人が、海外旅行に行く際に「クレジットカード」を持っていきます。キャッシュレスで決済ができますし、スリなどにあった時でもすぐにクレジットカード会社に連絡をすることで被害の拡大を防ぐことができます。また、不正利用と判断されれば補償もされるので、ある意味では現金を持ち歩くよりも安全です。
しかしこの便利なクレジットカードも、悪用されれば大きな痛手となります。
さまざまな手口がある

クレジットカードを使った詐欺は、たくさんあります。ニセ警官によって抜き取られるケースもあれば、タクシーに乗った時やATMを使ったときにスキミングされる可能性もあります。さらに、飲食店などで高額請求を受けて「クレジットカードで支払うまで返さない」などのように脅されるケースもあります。
ヨーロッパなどでは、鉄道(駅)での詐欺も横行しています。「現金しか持っていないが、この券売機は現金が使えないようだ。お金を払うのでクレジットカードで支払ってほしい」と言ってくるのです。それに応じると、入力の際に暗証番号を盗み見られます。その後、「切符が出てこなかった」などと言ってきます。そのあと「クレジットカードを渡してほしい、駅員に確認してくる」としてクレジットカードを受け取り、そのまま帰ってこない……などの犯罪手口もあります。
それ以外にも、「賭博で必ず勝てる方法を教えてやる」と近づいてきて、「必勝方法」を教えて来るやり方もあります。最初はそのやり方で実際に勝つのですが、そのあと相手にいかさまを仕掛けられて負けがこみ、最終的にクレジットカードで支払わされることになったという被害も報告されています。
サギに合わないためにはどうすればよいのか?

スキミングなどのサギの場合、自分自身で完全に防ぐことはかなり困難です。ただ、暗証番号をしっかり管理していて、かつ人にクレジットカードを絶対に渡さないようにすることで発生リスクを下げることは可能です。
高額請求のお店を避けるためには、まずは事前にしっかりと情報収集を行うことが重要です。また、客引きには決してついていかないようにしてください。
人に頼まれても、また実際に現金を渡されても、絶対に「だれかのために買い物を行うこと」はやめましょう。また、賭博などの場合は、たとえクレジットカードサギを目的としたものでなかったとしてもほかのトラブルに繋がる可能性が高いので近づかないようにしてください。
まとめ
・クレジットカードサギのやり口はさまざま
・自分である程度自衛できるものもあれば、自衛が難しいものもある
・情報収集は大切
・クレジットカードは決して人に渡してはいけない
・客引きや賭け事には近づかない!