商品を購入する時、ネット上の口コミを参考にする人は多いですよね。販売者の宣伝と違い、実際に購入した人の意見を聞ける貴重な情報でもありますからね。一方で、商品販売者によるサクラの口コミややらせ請負業者による架空注文の問題や口コミを信じて商品を購入してトラブルになる例もあります。本記事では、ネットの口コミを取り巻く実態と口コミを信じて商品を購入して起きたトラブルを紹介した上で、口コミを信じるにあたっての注意点を見ていきます。口コミ情報は有益でもありますので、正しく活用していきましょう。
口コミ情報の落とし穴

三菱UFJリサーチ&コンサルティングの2018年の調査で、消費者が商品の情報を得るために利用するものは、口コミがTVと並んでトップになっています。それだけ口コミは重要な情報なのですが、大手通販会社に出品された商品や大手口コミサイトでさえ、商品評価を上げるためのサクラの口コミや架空注文請負業者が潜んでいる実態があります。口コミ情報が重要であることに変わりはありませんが、「操作できる部分がある」「個人的感想かはっきりした根拠のある話しか」「多くの人がいっている人か一人だけが言っていることか」常に注意して、冷静に口コミを活用していきましょう。
さらに、「飲むだけで痩せる」「簡単に儲かる商売」等多くの人が理想と思っているものが簡単に得られるという口コミは要注意です。そんな都合のいいことはありえないと疑う方は多いでしょうが、「無料で試せる」なら利用してみたい方も多いのではないでしょうか?
消費者庁が相談を受けた口コミトラブルで、「飲むだけで痩せるという口コミと無料トライアル実施中という広告を見て無料トライアルに応募したところ、無料トライアルだけでなく定期購入の契約もいつの間にか結んでいた」というものがあります。また、結局は飲むだけで痩せることはできなかったそうです。
口コミ情報トラブルを防ぐ為に気を付ける事

購入した方が契約内容をよく読んでいなかったのか、販売者が契約内容を解りにくくしたり隠していたのか解りませんが、いずれにしても「何を得る契約なのか」と「どうすれば解約できるのか」をしっかりと確認してください。それと、目の前に販売者のいない通販での購入は特に、「自分は何を得る、それにどれだけのお金を払う」ことを販売者に対して明確にしましょう。メールの場合は文で残し、通話の場合はこの会話を録音させてもらうと伝えて録音することも必要です。
また、明らかな悪徳業者が口コミを使ってお金をだまし取っていると思われる口コミトラブル例もあります。インスタグラムの活用をサポートするメディアであるTaglaboによると、インスタグラムで「楽して100万円」「隙間時間で60万円」等の投稿を見て応募したところ、「初期費用」だの「稼ぐためのマニュアル」だとお金を取られたあげく、全く儲けられなかった被害を紹介しています。
まず、「簡単に儲けられる」「短時間で儲けられる」だのと言う楽してお金を得られる話しは応募しないことが重要です。もし応募した後で詐欺だと気が付いた場合、すぐに消費生活センターの相談してください。
また、自分のブログやSNS等で商品を紹介することで販売会社等から報酬を得るアフィリエイトが流行っている現在、逆に自分がトラブルで訴えられないように注意をしましょう。根拠のないことは書かずに、また強引な販売促進は控えましょう。
まとめ
・口コミや広告だけで判断できない商品は、口コミだけを根拠に購入しない
・口コミを投稿した人と商品販売者との関係を一度は考えてみる
・購入時や契約時は、「何を得るのか」と「返品ルール」を確認する
・購入後のトラブルは、消費生活センターに相談する
・アフィリエイト等自分が広告を行う時はトラブルを起こす側にならないよう誇大広告や根拠のない広告に注意する