マイナポイントとは、マイナンバーカードを使ってマイナポイントの予約を行い、選んだキャッシュレスサービスを使ってチャージまたは決済を行うと、ポイントが付与されるサービスのことです。このポイント制度を悪用した詐欺が横行しています。騙されないためにも、注意点について理解を深めておきましょう。
マイナポイント詐欺とは
マイナポイント詐欺とは、マイナポイント予約・申込手続を悪用し、個人情報を盗みとったり、金銭をだまし取ったりする詐欺のことです。
マイナポイント詐欺には大きく分けて3つの手口があります。1つは電話やメールなどを使って個人情報を搾取する手口です。犯人は行政職員やマイナポイント事業者になりすまし、「マイナンバーを教えてほしい」「金融機関の口座番号を教えてほしい」「家族構成や資産状況を教えてほしい」「キャッシュレスサービス登録のためにクレジットカード番号とセキュリティ番号を教えてほしい」など、言葉巧みに個人情報を聞き出そうとします。個人情報を教えてしまうと、詐欺のターゲットにされたりその他の犯罪に悪用されたりする恐れがあります。また、クレジットカード番号などが盗まれると、金銭被害が生じることもあります。
2つ目は、キャッシュカードや通帳を自宅まで取りに来る手口です。犯人は行政職員やマイナポイント事業者になりすまし、自宅までやってきて通帳やキャッシュカードを渡すように迫ります。渡してしまうと現金が引き出されるなど金銭的被害を受けることがあります。
3つ目は、金銭を要求する手口です。犯人は「マイナポイント申請のために手数料を支払う必要がある」「マイナンバーカードを発行するためにお金がかかる」など嘘をつき、現金を振り込ませてだまし取ろうとします。現金だけでなく、コンビニなどで購入できる電子ギフトカードで支払わせる手口もあります。
騙されないためには
①行政職員が個人情報を聞き出すことはない
犯人は行政機関職員のふりをして個人情報を聞き出そうとします。総務省や市区町村など行政機関の職員、その関係者は、個人情報を聞き出すことはありません。マイナンバー・金融機関の口座番号・暗証番号・資産状況・家族構成などの個人情報を聞かれても答えないようにしましょう。
また、行政職員やその関係者が、キャッシュカードや通帳を受け取りにくることはありません。絶対に預けないようにしましょう。
②知らない人に個人情報を教えない
マイナポイントの予約や申込は、キャッシュレス決済やスマホの操作に慣れていない方にとって難しいと感じることもあるでしょう。詐欺の犯人はこうしたところにつけこんできます。電話などで「申込を代行してあげるから申請に必要な情報を教えてほしい」と言われても、騙されてはいけません。知らない人に個人情報を教えることは絶対にやめましょう。
総務省は、マイナポイントの予約・申込を安心安全に行える場所、予約・申込の支援を受けられる場所として、「マイナポイント手続スポット」を設けています。予約・申込の支援を受けたいときはマイナポイント手続スポットを利用してください。最寄りのスポットはマイナポイントのホームページから検索することができます。
③手数料は無料
マイナポイントの予約・申込は無料です。「マイナポイント申込のために手数料がかかる」「マイナポイント申込のためにお金を振り込んで欲しい」など金銭を要求される場合は全て詐欺です。絶対にお金を振り込まず、警察や行政に相談しましょう。
④怪しいと思ったら相談を
怪しい電話がかかってきたときや、詐欺かもしれないと不安になったときは、迷わずに警察に相談しましょう。警察への相談は「♯9110」か、最寄りの警察署で受け付けています。他にも「消費者ホットライン(188)」や「マイナンバー総合フリーダイヤル(0120-95-0178)」でも相談を受け付けています。
詐欺に騙されないためには一人で対応せず、誰かに相談することも大切です。家族など身近な人でもいいので、話を聞いてもらうようにしましょう。
まとめ
・マイナポイント詐欺とはマイナポイント予約や申込手続を悪用して行われる
・個人情報を搾取する手口、キャッシュカードなどを盗む手口、現金をだまし取る手口などが確認されている
・行政職員が口座番号や暗証番号などの個人情報を聞き出すことはない
・知らない人に個人情報を教えない
・支援を受けるときはマイナポイント手続スポットを利用する
・怪しいと感じたときはすぐに相談を