新型コロナウイルスの流行によって使い捨てマスクが手に入りにくくなっている現在、繰り返し洗って使用できる布製マスクに注目が集まっています。それに伴い、「布製マスクの洗い方がわからない」「自己流で洗っているが正しい洗い方を知りたい」という声があがっています。
今回は経済産業省の情報に基づいた一般的な布製マスクの洗い方についてご紹介します。
洗う前に準備するもの

まずはマスクを洗うために必要な道具を準備しましょう。ここでは経済産業省が使用しているものと、筆者の経験に基づいて便利だと判断したものとを合わせてご紹介します。
・衣料用洗剤
・塩素系漂白剤
・清潔なタオル
・マスクが洗える大きさの桶(洗面器が便利)
・ゴム手袋
・洗濯ばさみ
・500ミリリットルのペットボトル(水の量を測る時にあると便利)
・プラスチック製のミニスプーン(ヨーグルトやゼリーなどを食べるときに使うサイズ)
マスクの洗い方
布製マスクを洗う時は塩素系漂白剤など強力な洗剤を使用する工程もあるため、丁寧かつ慎重に行ってください。
まず水2リットルを桶の中に用意し、衣類用洗剤0.7グラムを溶かします。0.7グラムはプラスチック製のミニスプーン1杯分が目安となります。洗剤を十分に溶かしたら、その中にマスクを入れて10分待ちます。
10分経過後、軽く押し洗いをしてください。この時に、もみ洗いはしないようにします。もみ洗いをすると生地を痛めてしまい、マスクの劣化を早める原因になるからです。
洗い終わったら桶の中の水を捨て、新たに水をくみます。その中にマスクを入れて、洗剤をすすぎます。経済産業省の動画では、マスクを手に持って水の中で左右に揺らすようにしてすすいでいます。十分にすすいだら両手でマスクをはさみ、よく水を切ってください。
汚れが気になる場合は、塩素系漂白剤で消毒を行います。ゴム手袋を着用し、水1リットルあたり15ミリリットルの塩素系漂白剤入れます。漂白剤を溶かしたら、その中にマスクを入れて10分間待ちます。
10分経過後、桶の中に入った消毒液を捨て、新たに水をくみます。その中にマスクを入れ、先ほどと同様のやり方でしっかりすすぎます。「新たに水をくむ・すすぐ」という工程を3回程度行うとよいでしょう。
十分にすすいだらマスクをタオルにはさんで上から押し、水気を取ります。乾かすときは乾燥機を使用せず、陰干ししてください。
マスクを洗う時の注意点

マスクを洗う回数について、経済産業省は1日1回のペースで洗濯することを推奨しています。ただし、汚れた場合はその都度洗濯を行うようにしてください。
上記の工程では塩素系漂白剤を使用して消毒を行っていますが、布製マスクは素材や色柄によって塩素系漂白剤を使用できないものがあります。使用前にマスクの注意書きを読んでください。
マスクを清潔に保つためにも、マスクは一度に複数枚洗うのではなく、1枚ずつ洗うようにしましょう。マスクを洗った後は手を洗うことも忘れないでください。
まとめ
・マスクを洗うために必要な洗剤・道具を準備する
・マスクを洗う時は繊維を痛めないように正しい方法で洗う
・塩素系漂白剤を使用するときは手袋を着用し、事故に注意する
・布製マスクは1日1回のペースで洗う。汚れた場合はその都度洗う