今年も風邪のシーズンがやってきました。不特定多数の人と接触する通勤通学時や、空気が乾燥しがちなオフィス内で、風邪予防のためにマスクを着用し始めた方もいるのではないでしょうか。
風邪予防の強い味方として知られているマスクですが、ただ着用するだけではその効果を最大限発揮することができません。そこで今回は、風邪を予防するための正しいマスクの付け方と、風邪予防に効果のあるマスクの選び方について解説します。
マスクを着用すると風邪予防ができるって本当?
マスクを着用することによって、本当に風邪予防ができるのか疑問に感じることもありますよね。ここでは、マスクの着用が風邪予防につながる仕組みについてご紹介します。
風邪は細菌やウイルスなどの感染源によって引き起こされます。感染方法は患者の咳・くしゃみ・唾によって飛び散った感染源を吸い込むことによって感染する「飛沫感染」と、空気中に漂う感染源を吸い込むことによって感染する「空気感染」に分かれます。マスクを着用すると、患者の咳やくしゃみ等の感染源に直接触れる機会を減らすことができます。また、市販されている多くのマスクには、細菌やウイルスを含む飛沫をカットする効果があるため、飛沫感染の機会を減らす効果が期待できるでしょう。
この他にも、マスクを着用することにより、「鼻や喉の粘膜を潤すことによって感染源に感染しにくい状態を作る」「鼻や口などを飛沫によって汚染された手で触れる機会を減らす」ことができます。
以上のようにマスクには風邪予防の効果があると言えるため、風邪予防のために積極的に使用してみましょう。
マスクの正しい着用の仕方とは
マスクには風邪予防の効果が備わっていますが、着用の仕方を間違えると十分な効果を得ることができません。マスクは顔と隙間が無いように装着することにより、風邪予防の効果を発揮します。上手にマスクを着用するためには、次の点に気を付けてみましょう。
・着用前に手を清潔にする
・マスクを大きく広げる(この時、マスクの内側部分(口や鼻が直接触れる場所)を触らないように注意する)
・マスクの針金部分を鼻の凹凸に密着させ、隙間がないようにする
・ゴム紐を左右の耳にかける
・鏡をみながらマスクの位置を微調整し、マスクと頬や顎の間に生じている隙間を埋める
マスクを着用する時は、「隙間を埋める」という点が大事ですね。また、マスクの着用中はむやみやたらにマスクに触れないようにするとともに、「マスクを顎にかける」「マスクから鼻を出す」といった間違った着用の仕方をしないようにしましょう。
風邪予防をするためには、どんなマスクを選んだらいいの?
マスクは主に「平面型」「プリーツ型」「立体型」の3種類に分類できます。この中で、風邪予防に適しているのは「プリーツ型」と「立体型」です。
プリーツ型のマスクは顔の形・サイズに合わせて調節することができるため、マスクをフィットさせやすいです。長時間着用してもストレスが少ないというメリットがあります。
立体型のマスクは顔とマスクとが密着し隙間が少なくなるため、高い風邪予防効果が期待できます。一方で、プリーツ型のように顔のサイズに合わせて柔軟に形を変えることができないため、サイズ選びは慎重に行いましょう。
一日着用したマスクは感染源で汚染されています。マスクを選ぶときは使い捨てマスクを選び、マスクの使い回しを避けるようにしましょう。
まとめ
・マスクを着用することにより、飛沫感染や空気感染のリスクを下げる効果が期待できる
・マスクを着用する時は、顔とマスクの隙間を埋めるようにする
・風邪予防効果の高いマスクは「プリーツ型」か「立体型」である
・マスクは使い捨てできるものを選ぶ