みなさんは、未病をご存知でしょうか。未病とは、病気になる前の状態のことです。日常的なだるさや疲れやすさ等の身体の不調は、未病の可能性があります。発病には至っていなくても、健康状態から離れている状態であれば早めに対処した方がいいでしょう。病気になってから治すよりも、未病を治した方が早期回復が見込めるからです。他にも未病対策は、将来的に健康寿命を伸ばすという効果もあります。
そこで今回は、未病について詳しくご紹介いたします。この機会に、未病対策してみませんか?
未病とは
未病とは、軽い症状はあるが病気に至る前の状態のことです。発病はしていないものの、健康状態から離れている状態と言えます。
未病には大きく分けて、自覚症状はあっても検査では異常がないケースと、自覚症状はなくても検査をしたところ異常があるといったケースがあります。一方、病気の場合は自覚症状と検査値の異常がどちらもある状態です。
忙しいと言われる現代人。多少の症状はあっても、自身の健康状態に問題はないと油断してしまう方が多いでしょう。
例えば、次のような不調を感じる人は少なくないのではないでしょうか。
・疲れやすい
・だるい
・お腹の調子がよくない
・冷える
もしかすると今の状態は、発病に至ってはいないものの、病気になる手前かもしれません。高血圧や糖尿病等も未病に分類されます。身体の不調を感じている方であればなおのこと、今現在健康状態から離れている可能性があることを意識し、病気にならないよう努める必要があります。
未病とは、病気になってから治すという考えではなく、病気にならないよう心身ともに健康状態を維持するという考え方なのです。
未病対策について
未病対策として必要なのは、年に一度健診を受けることです。たとえ自覚症状はなくても、検査によって分かることがあるからです。
他にも、自身の体調管理に努めることや生活習慣を見直すことも大切なポイントです。未病の原因は、日常生活にあるかもしれません。栄養バランスのとれた食事や適度な運動、良質な睡眠等、健康的な生活を意識し実行していくことは未病対策として欠かせないことです。
人や社会との交流も、心身ともに健康で過ごす為に必要なことでしょう。発病に至ってから治療するよりも未病を改善させる方が、早期回復が見込めます。
日本は世界が誇る長寿大国ですが、近年平均寿命と健康寿命の差が開いてきていると言われています。
健康寿命とは、日常生活に制限がなく健康的に日々過ごせることができる期間のことです。厚生労働省によると、平成22年の平均寿命と健康寿命の差は男性が9.13年、女性は更に長い12.68年です。平均寿命は長くても、入院や介護が必要になる期間が長ければそれだけ健康寿命は短くなります。今後、平均寿命は更に延びると推測されますが、それに伴い不健康な期間も伸びると考えられています。
将来的に制限なく日常生活を送る期間を延ばす為にも、未病対策が欠かせないことがお分かりいただけるのはないでしょうか。
また少子高齢化社会の現代では、医療費が膨らむ一方となっています。若い世代の負担を減らすという意味でも未病対策が重要なのです。
この機会にぜひ、生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。
まとめ
・未病とは病気に至る前の状態のこと
・自覚症状があるが検査結果に異常がないケースと自覚症状はないが検査結果に異常が見られるケースがある
・未病の考え方は病気になってから治すのではなく病気にならないよう健康状態を維持するというもの
・症状の有無に関わらず年に1度は健診を受けること
・体調管理と生活習慣を見直すことも大切
・未病を改善させる方が早期回復が見込める
・未病対策は健康寿命を延ばすことにもつながる
参考サイト