65歳以上の高齢者人口が総人口に占める割合のことを「高齢化率」といいます。
現在日本の高齢化率は約26パーセントと「超高齢社会」となっており、4人に1人以上が65歳以上です。
今後さらに高齢化率が上昇し、近いうちに30%~50%まで上昇することが予想されています。
高齢者の方々が長生きし、元気に生活することはとても良いことです。
しかし、高齢者の方々の中には、一人暮らしをしている方や老夫婦で暮らしている方、体が弱く外へ出ることができない方など、日々の生活に不安を持つ方もいらっしゃいます。
『もし自宅に泥棒に入られたら・・・』『詐欺に引っかかってしまったら・・・』など、犯罪におびえている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はこのような高齢者を守るための『見守りサービス』について紹介したいと思います。
見守りサービスって何?
高齢者向けの安否確認・防犯サービス
見守りサービスとは、企業や行政が日々生活に不安を抱いている高齢者の安全を確保し、緊急時に必要な対応を取るサービスのことです。
例えば、日々使っているはずの水道や電力が最近ほとんど使われていない場合などに、企業から高齢者宅、または親族に異変を伝えるサービスなどがあります。
また、高齢者宅に防犯カメラや防犯センサーなどを取り付けて、24時間監視するサービスなどもあります。
最近ではこのように高齢者の安否確認が行えるサービスが多くなってきて、見守りサービス需要の高まりが感じられます。
やはり、高齢者が一人暮らししている場合や老夫婦のみが暮らしているご家庭ではぜひ利用したいサービスですよね。
これにより高齢者の安全が確保できるほかに、親族の方の安心にもつながります。
高齢者の見守りサービスは今後さらに増えていくことでしょう。
各企業による様々な見守りサービス
では具体的にどのような企業が高齢者の見守りサービスを提供しているのでしょうか?
まず一つ目に『東京ガス株式会社』が提供している『みまも~る』サービスを紹介したいと思います。
このサービスは、離れて暮らすご高齢者のガスのご利用状況を、確認メールやパソコンで毎日親族へお知らせします。
日々のガスの使われ方から、お食事のしたくや入浴などの生活パターンを確認することができます。
"遠距離介護"をサポートするサービスとして役に立ち、親族への負担を減らすことができます。
やはり『ガス』は毎日使用するものなので、突然ガスの利用がなくなっていたりすれば異変を察知してすぐに対応することができますよね。
公共料金をうまく利用した見守りサービスだと言えます。
2つ目は、『ALSOK』の『HOME ALSOKみまもりさぽーと』です。
これは警備員による非常時の「駆けつけサービス」と、ハンズフリーによる「健康相談サービス」、持病やかかりつけの病院をあらかじめ登録できる「救急情報登録」の3つを基本サービスとするものです。
緊急事態への対応だけではなく、ちょっとした相談まで幅広いサービスに対応できるというところがポイントです。
最近では、高齢者を狙った犯罪や事件も増えてきています。
日々の安否確認だけではなく、高齢者と生活のちょっとした相談をすることで、高齢者を狙った犯罪も少なくなるのではないでしょうか。
このように最近では高齢者を対象とした『見守りサービス』が充実し、高齢者の日々の安全や不安の解消に努めています。
このようなサービスを受けたい方がいれば、参考にしていただければ幸いです。
まとめ
- 超高齢社会を迎え、高齢者の方が多くなっている。
- 日々の生活から高齢者を守るために多くの企業や行政が様々な『見守りサービス』を提供している。