南海トラフ巨大地震と言う単語をよく耳にすると思います。元々は東南海・南海地震と呼ばれていたのですが、この地震が起きた場合該当する南海トラフ全体が連動して地震が起きる可能性が強いことから、南海トラフ巨大地震と呼ばれるようになったのです。
そして最も興味のあることは、この巨大地震がいつ起こってもおかしくない発生率80%オーバーであることなのです。
では本当に、80%オーバーの確率で南海トラフ巨大地震は起きるのか?その根拠を探ってみることにしましょう。
先ず南海トラフとはなにか!?
先ずは南海トラフとは何か!?を、ご説明しておきたいと思います。みなさんは海溝型地震のメカニズムはご存じでしょうか?海溝型地震とは海底の大陸プレートの弾みで起きる地震のことです。日本の四国沖にフィリピン海プレートと大陸プレート(ユーラシアプレート)が重なる場所があります。この重なる場所が「海トラフ」と呼ばれているのです。
地震の予測はどの機関がどうやって行っているのか
次に地震の予測についてですが、政府機関では「地震本部」がメインになるでしょう。地震本部には文部科学省、国土交通省なども含まれているのでもちろん気象庁も含まれることとなります。外部団体では「日本地震学会」が有名ですね。
・文部科学省、国土交通省などを含む「地震本部」
・公益財団法人 日本地震学会
・過去の地震履歴から地震サイクルを予測
・地震発生源となる地殻変動を監視、分析
地震の予知については過去の地震履歴を分析して発生のサイクルを見極めて、原因となる地殻変動を監視し分析して地震発生の予測をしているのです。
南海トラフは毎年3cmから5cm引きずりこまれている
先に説明した南海トラフは、海底でフィリピン海プレートによって大陸プレートが毎年3cmから5cm引きずりこまれているのです。日本列島が存在するのは大陸プレート側です。この大陸プレートが地下に引き込まれる限界に達した時、元に戻ろうと弾むことで地震が起きるのです。
過去の南海トラフ地震歴は概ね100年から150年周期で起きている
過去の南海トラフで起きた地震歴を見てみましょう。
・ 684年 白鳳(天武)地震
・ 887年 仁和地震
・1096年 永長東海地震
・1099年 康和南海地震
・1361年 正平(康安)東海地震
・1361年 正平(康安)南海地震
・1498年 明応地震
・1605年 慶長地震
・1707年 宝永地震
・1854年 安政東海地震
・1854年 安政南海地震
・1944年 昭和東南海地震
・1946年 昭和南海地震
こう並べて見てみると、確かに概ね100年から150年間隔で地震が起きているのがわかりますね。
1946年から100年後は!?2046年には南海トラフ地震が起きる
先の地震歴から見ると近年で起きた南海トラフ地震は1946年ですね。それから100年後となると2046年になります。と言うことは、2046年からはいつ南海トラフ地震が起きてもおかしくない状況になってしまうと言う訳ですね。
ですが、概ね100年と言うことなので90年間隔で起きるかも知れませんし、もしかすると70年間隔で起きる可能性も捨てきれないのです。つまり、もう南海トラフ地震はいつ起きてもおかしくない状況にきていると言っていいでしょう。これこそが、地震発生率80%オーバーの根拠となるのです。
巨大地震への備えも忘れずに行っておこう
南海トラフ地震に「巨大」との文字が付く理由は、地震発生予測範囲が静岡県の駿河湾から九州東方沖までと超広範囲に渡っているからなのです。ですから、地震による直接被害、津波による被害も広範囲に渡るため、救援物資の到着には1週間以上の期間を要すると言われています。
自分の命は自分で守るとして、今からでも来るべき南海トラフ巨大地震への備えを確実に行っておきましょう。
まとめ
・南海トラフとはフィリピン海プレートと大陸プレートが重なるところ
・地震の予測は国を挙げて行われている
・南海トラフ地震の発生周期は概ね100年から150年周期
・南海トラフ地震はいつ起きてもおかしくない時期にきている
・南海トラフ巨大地震への備えも忘れずに