これからは、家族や友達と車で出かける機会も増えますよね。ドライブで気を付けたいのは車内での熱中症です。車内は想像以上に高温になります。また、トイレに行く機会を減らすために水分補給を制限するなど、熱中症に繋がる行動を取ってしまうこともあるでしょう。
今回は車内での熱中症を予防する方法についてご紹介しますので、体調管理に役立ててください。
夏の車内はどれぐらい危険なの?

車内で放置された乳幼児が死亡する痛ましい事故が相次いでいます。その原因は、高温の車内で長時間過ごすことによる熱中症であると考えられています。
JAFの調査によると、エアコンを使用していない車の平均車内温度は50度近くに達することがわかります。ダッシュボード付近の温度は75度にまで上昇します。サンシェードを設置する・窓を数センチ程度開けるといった対策を採ったとしても、車内温度は40度を超えることがわかっています。
JAFによる熱中症指数計測テストによると、熱中症のリスクはエアコンを停止した5分後に警戒レベルに、10分後には厳重警戒レベルに、15分後には危険レベルに達することがわかります。
夏の車内は想像以上に高温であり、熱中症に陥るリスクがとても高いと言えるでしょう。
車内でできる熱中症対策

車内で熱中症にならないためには、そのリスクを軽減させる対策を採る必要があります。具体的にどのような方法があるのでしょうか。
エアコンを使用する
車内の温度を効率よく下げ、また適温を維持するためには、エアコンの使用が必須です。夏場のドライブはエアコンを活用してください。
水分補給をする
熱中症や脱水を防ぐためには水分補給が欠かせません。人数分の飲み物を確保してからドライブを開始しましょう。緑茶やコーヒーなどは利尿作用があるため、ミネラルウォーターがオススメです。熱中症対策としてスポーツドリンクや経口補水液を準備しておくのもいいでしょう。
エアコンを使用している車内は乾燥しています。喉が渇いていなくても体の水分は蒸発しているので、水分はこまめに補給しましょう。
休憩を取り入れる

疲れがたまっていると熱中症になりやすくなります。長距離・長時間のドライブに出かける時は休憩を適切なタイミングで取り入れましょう。特に運転手は水分補給のタイミングがつかみにくいため、意識的に休憩を取り入れて、水分補給をしてください。
子どもやお年寄りは疲労が溜まりやすく、体温調整機能が衰えていることがあるので、休憩の度に体調をチェックしてあげましょう。
熱中症を予防するためには、トイレ休憩を頻繁に取り入れたドライブ計画を立てることも大事です。「トイレに行けないかもしれない」という精神的なプレッシャーを排除し、水分補給をしやすい環境を作りましょう。
保冷グッズを取り入れる

大きな血管を冷やすと効率よく体温を下げることができます。保冷パックや保冷スカーフを持参し、首や脇を冷やしてあげることも熱中症対策につながります。
車内温度上昇抑制グッズを使う
サンシェードやカーフィルムで直射日光を遮り、車内温度が上昇しないようにすることも効果的です。ただしJAFの調査では、サンシェードによる熱中症対策を取り入れた車の車内平均温度が45度まで上昇することが証明されており、こうした対策を取り入れたからといって熱中症のリスクが無くなるというわけではありません。グッズを上手に利用しつつ、エアコンや水分補給などの基本対策を並行して行うようにしましょう。
まとめ
・夏の車内温度は50度近くに達し、熱中症に陥るリスクが高い
・エアコンを使用して車内温度を下げる
・小まめな水分補給と休憩をする
・保冷グッズや車内温度上昇を抑えるグッズを取り入れる