2004年10月23日に起きた『新潟県中越地震』から12年。
新潟県中越地方で発生したマグニチュード6.8の地震を観測しました。
この地震により、多くの被害者を出し、多くの命が奪われました。
今回は『新潟中越地震』から12年を迎えるということで、改めてこの地震を振り返ってみたいと思います。
新潟県中越地震の概要
地震直後に十数年ぶりの大雪が
ではまず、『新潟県中越地震』の概要についてみていきましょう。
新潟県中越地震は、2004年10月23日午後5時56分頃に新潟県中越地方で発生したマグニチュード6.8の地震で、最大震度7、約12万軒もの住宅が被害に遭いました。
私自身も新潟県の近くに住んでいたので、この地震の深刻さを理解しています。
私は当時小学生で、自宅でテレビを見ているときに地震に遭いました。
揺れが激しく、テーブルの下に逃げ込んだ覚えがあります。
ニュースでは、家が崩壊した様子や道路が崩れている様子が報道されていました。
その時に今の状況の深刻さを伺うことができました。
特にこの新潟県の中越地方は日本有数の豪雪地帯で、半年以上は雪が積もっている状況です。
冬が始まる前に建物が崩れ、避難所で厳しい冬を暮らすのはとてもつらい思いをしたに違いありません。
さらにこの年の冬は十数年ぶりの大雪により交通機関がマヒし、帰りたくても帰れずに寒い避難所で過ごした人も多かったそうです。
このように新潟県中越地震は地震だけではなく、大雪や寒さによってさらに厳しい条件が重なり、被害に遭った方々にはとてもつらい経験となりました。
地震や大雪だけではない?
2004年に新潟県を襲った自然災害とは?
また新潟県中越地震の3か月前 の7月には、新潟県では豪雨による被害もありました。
『平成16年新潟・福島豪雨』と名付けられ、総雨量が400ミリを超えました。
この豪雨により死者16人、約20,000棟という被害が発生しました。
2004年は、地震や大雪、そして大雨・・・と新潟県にとってはとても大変な年になってしまいました。
今後もこのように自然災害が立て続けに同じ地域で発生する可能性はどこにでもあるので、防災準備には十分に注意したいところですね。
新潟県中越地震から得た教訓
防災関連施設とボランティア精神
新潟県中越地震は、多くの被害をもたらしました。
現在はこの地震から得た教訓を生かして、様々な防災対策が行われています。
例えば、甚大な被害を出した新潟県長岡市では、市内の小中学校を地区防災センターに指定しました。
これにより、被災した時もすぐに避難することができますし、災害への対応も素早くなります。
新潟県中越地震の教訓として、新潟県の全市町村に「防災センター」や「避難所」を新たに多数開設するきっかけとなりました。
また、災害ボランティアの活性化にもつながりました。
今年発生した熊本地震でも多くの災害ボランティアの方々が活躍しました。
このボランティアの中には『新潟県中越地震の時に災害ボランティアが助けてくれた』、『今度はボランティアとしてお礼がしたい』という方も多くいらっしゃいました。
地震・被災・避難のつらさを知っている者同士が、互いに支えあうことの大切さを学んだきっかけとなりました。
まとめ
- 10月23日に新潟県中越地震から12年目を迎える。
- 2004年は地震だけではなく、大雪や大雨が新潟県で立て続けに発生した。
- 新潟県中越地震から得た教訓を生かし、今後の自然災害への対応を協力して素早くすることが重要である。