皆さんは『肉離れ』という怪我をしたことはありますか?
『あまり運動しないから肉離れにはならないよ』『自分は筋肉があるから問題ない』など、自分にはあまり関係のない怪我であると思っている方が多いようです。
確かにスポーツ選手がこの肉離れにより戦線を離脱し、長期の休養を取らなければならないといったニュースはよく耳にしますよね?
しかし日ごろあまり運動しない人が急に身体を動かした時にも肉離れになるケースがあります。
また高齢者の増加に伴い、筋力の低下が原因で肉離れを引き起こす方も多いようです。
そこで今回はこの「肉離れ」の症状や、「肉離れ」にならないための予防方法を紹介します。
肉離れって何?
自分の筋力が筋肉を損傷する
「肉離れ」とは急激に筋肉が収縮したことによって起こる、筋肉の損傷や断裂のことです(上の画像は筋肉が断裂した様子)。
筋肉を急に使うときといえば、例えばテニスの場合はボールを追いかける時に頑張って足の筋肉を使いますよね。
スマッシュの時は思いっきりラケットを振り下ろすために腕や胸の筋肉を使います。
また野球の場合は、ボールを早く投げる時には腕や肩に思いっきり力を入れます。
このように力を込めて筋肉を最大限に稼働する時に、急激に力が入ると自分の筋力に耐え切れなくなり『ブチッ』と筋肉の組織を損傷します。
これが主な肉離れの症状です。
肉離れが全治するには軽度の場合は1~2週間かかります。
重症の場合は3カ月~半年かかる場合もあります。
またしっかりした治療や対策をしないと、肉離れがクセになってしまう方もいらっしゃるので注意です。
最近でもメジャーリーグで活躍する上原浩治選手が、投球した際に胸の筋肉が肉離れを起こして戦線を離脱しました。
軽度な肉離れだったので完治はしましたが、毎年多くのスポーツ選手が急に起こってしまう「肉離れ」に悩んでいます。
肉離れは激しいスポーツを行っているプロスポーツ選手に起こりやすい症状ではあります。
スポーツ選手だけじゃない!
一般の方でも肉離れが発症する?
肉離れはスポーツ選手が特になりやすい症状ではありますが、一般の方でも発症する可能性はあるんです!
最近ではランニングやヨガなどの運動・スポーツがブームに沸いていますが、普段運動をあまりしない人が突然運動をした時に肉離れになるケースが増えてきています。
原因の多くは準備体操やウォーミングアップ不足です。
普段あまり運動しない人は筋肉に柔軟性がないガッチガチの状態なので、ちょっとした力でもすぐに筋肉が断裂し「肉離れしやすい体」になっています。
全身の筋肉を使う運動をする前には、準備体操でしっかりと筋肉をほぐし伸ばすことが重要です。
始めはゆっくりとしたペースで走ったり、ストレッチをしたりと十分な時間をとってウォーミングアップすることが大切ですね。
また、筋力の弱い高齢者の方にも「肉離れ」が発症するケースがあります。
特に階段の上り下りや立ち上がる時には注意が必要です。
階段には手すりを付けたり、ゆっくりと立ち上がるように意識したりすることも肉離れ予防には大切なことです。
このように肉離れはスポーツ選手ばかりが発症するものではなく、一般の方でも突然発症する可能性があります。
普段から適度な運動をすることや、筋肉の柔軟性を高めるよう時間をかけて体操・ストレッチをすることを心がけ、肉離れしないようにしましょう。
まとめ
- 肉離れとは、自身の力で急激に筋肉が収縮したことによって起こる、筋肉の損傷や断裂のこと。
- スポーツ選手に起こりやすい症状ではあるが、一般の方も発症する可能性がある。
- 肉離れにならないためにも日ごろからの適度な運動と、運動前の準備体操やウォーミングアップが重要。