北海道の札幌市では12月10日より3日間に渡って大雪が続きました。
札幌から近い新千歳空港では運休が続いていましたが、13日になってようやく動き出しましたが、遅延・運休が頻発しています。
札幌市内を走る除雪用の「ササラ電車」が1918年の運行開始以来はじめて終日運休となり、大きな話題となりました。
道路も除雪作業が追い付かなかったり降雪による事故が相次いたりするなど、交通面の影響が大きくなっています。
今年は気象庁の予報によると北海道などの日本海側地域では平年並みか、やや多いくらいの降雪量が予測されています。
本格的な雪のシーズンを迎え、雪の多い地域以外にも降雪の可能性が高まっています。
今回は降雪・大雪に備えた防災対策について調べてみました。
生活の備え
除雪だけではなく備蓄も大切

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雪が降ると必要になる事の一つとして「除雪作業」が挙げられます。
使い易い除雪用スコップを用意しておくと作業を行うのがカンタンになるでしょう。
屋根からの雪下ろし作業は大変危険です。
単独で行っているとトラブルがあった時に取り返しのつかない事態になることがあります。
雪下ろしは必ず複数で行うようにしましょう。
可能であれば命綱をつける・業者に任せるなど万全の対策を取ったうえで行うように心がけましょう。
雪が積もっている時に注意しなければならない重要な事は、交通網の遮断などによって食料の買い出しに行けなくなる事や、そもそもお店に商品が届かなくなる事です。
通常であれば1日ほどで解決する事ですので、買い占めを行う必要性はまずありません。
しかし、普段から保存食や食材を多めに備蓄しておく事で、朝から大雪で出られない日でも落ち着いて対応できる余裕を生んでくれます。
地震などの災害時にも役立ちますので、保存食はしっかり準備しておきましょう。
通勤・通学の備え
在宅でも対応できる方法を持つ
地域を問わず大雪の時に困るのは、通勤・通学の交通機関が止まってしまう事が挙げられます。
特に東京など雪に慣れていない地域ではほんの数センチの積雪でも電車が運休してしまう場合があり、会社や学校までたどり着けなくなる可能性があります。
今年の北海道では除雪用の「ササラ電車」が止まることもあるくらいですので、たどり着けない場合に備えた対応手段が必要です。
学校であれば、連絡網を用いて休校の旨を全生徒へ迅速に知らせる体制の確立が重要です。
企業も休業できるのであれば迅速に連絡できればいいことなのですが、カンタンに業務を止める訳にはいかないこともあります。
その場合は「迂回通勤路の確立」や「在宅勤務」への対応といった対策を作る必要があります。
自宅では作業ができず現場に行かなければならない仕事の場合、代わりとなる通勤路の候補を事前に定めておきましょう。
いざという時は社員の送り迎えをする必要があるため、簡単に迂回だけで対応出来る問題ではありませんが、事前想定しておくことが重要です。
パソコンや電話などで在宅勤務ができる場合は、あらかじめ災害時にパソコン・サーバの遠隔操作ができるようにしたり、取引先の電話番号を自宅でも確認できるようにしておいたりと備えておくことができます。
特に近年では、データを集約しているサーバの管理者に災害時の緊急対応手段を備えておくことが求められています。
大雪に対応する方法は、地震などの大規模な自然災害が起こった時にも有効です。
企業は積極的に災害時の対策を導入する事が望まれます。
大雪などの災害に万全で備えつつ、お仕事も生活も順風満帆に過ごして新年を迎えましょう。
まとめ
・今年は北海道で例年以上の積雪が起こっており、他の地域でも大雪になる可能性がある
・大雪が降った時は食料などの普段の備蓄が活躍する
・交通網の遮断に備えて仕事や学業に支障を及ぼさない対策をあらかじめ立てておく必要がある