2016年9月27日、長野県と岐阜県に跨る御嶽山(おんたけさん)が噴火してから2年近く経過します。
噴火警戒レベルが最も低いレベル1の段階で噴火した為、58名の登山客が亡くなり翌年再開された捜索で行方不明者1名のご遺体が見つかったものの、5名の行方が分かっていません。
陸上自衛隊が災害派遣命令を安倍首相より受けて出動し、翌28日には火山弾から身を守る事が出来る89式装甲戦闘車を投入し救難を続ける事態にまでなりました。
その中でも100人以上の方々が無事に避難しているのですが、彼らはどの様にして生き延びたのでしょうか?
火山が噴火したときの判断と取るべき行動を考えてみました。
火山噴火! まず行う事は?
真っ先に頭を守り、物陰を探す!
生存した方々の証言を集めると「頭をリュックでかばった」「とっさに物陰に隠れた」「建物の中に居たから助かった」という様な話が出てきます。
火山が噴火した時に危険となるのが噴石です。
時速720kmという速度で飛んでくる事もあり、数cmの大きさであっても大けがを負わせる威力があります。
避難する場所がない八丁ダルミという登山道を歩いていた中西幸一さんは、口の中まで降ってきた火山灰に埋まる環境で、肩甲骨を骨折し膝に大けがを負いましたが、頭をリュックで守り生還する事が出来ました。
建物に避難していた登山客も大勢助かっており、頭を守る事が助かる事に直結している事が分かります。
頭を守った後に来る脅威は?
高温の火山性ガスや火山灰から身を守ろう
御嶽山の噴火で助けられた方々に多かったケガとして火傷があります。
これは高温の火山性ガスが大量に発生した為、吸い込んでノドを焼かれたケースや露出していた肌に火傷を負うケースが発生しています。
火山灰もノドや肺を傷つける事があるので吸わない様にしましょう。
防ぐ方法としては濡れたタオルで口を覆うという方法がありますが、とっさの時は出来るだけ低い姿勢で口を覆い安全な場所まで避難しましょう。
但し、くぼ地には火山性ガスが溜まっている可能性があるので長時間留まる事は出来ないと考えてください。
早急に安全な場所まで山を下りる事が大切です。
御嶽山では救援が来るまでに山小屋といった安全な場所へたどり着けたかが、助かる為の重要なポイントとなりました。
日本には活動している火山が110か所あると言われており、その中には富士山も含まれています。
火山の噴火はいつ遭遇してもおかしくない災害なので、万が一の時の対処法は覚えておくようにしましょう。
まとめ
・火山が噴火した時は真っ先に頭を守ろう
・高温の火山性ガスを吸わない様に口を覆うようにしよう
・避難できる場所を早く見つけて逃げ込もう
参考サイト
◆御嶽山「噴火の証言」 NHK