お子さんが、オンラインのゲームに夢中になることはよくありますよね。大抵は無料ゲームなので問題はないのですが、中には有料ゲームだったり無料ゲーム内の一部が有料サービスであったりして、料金に関するトラブルは後を絶ちません。月末にクレジットカード会社から、数十万円ものオンラインゲームに関する支払い請求をされた例もあり、国民生活センターや消費者庁も注意を呼び掛けています。本記事では、オンラインゲームトラブルの例をあげながら、未然に防ぐ方法を紹介していきます。スマホを持っているお子さんだけでなくスマホを持っていないお子さんもオンラインゲームトラブルに巻き込まれています。是非、ご家庭で話し合ってみてください。
オンラインゲームとは

オンラインゲームは、その名の通りオンライン上にあるゲームアプリを、スマホやPC等オンラインアクセス可能な端末でダウンロードして遊ぶものです。一部のオンラインゲームでは、スマホやPCだけでなくオンラインアクセス可能な音楽機器等でもダウンロードできます。
オンラインゲームは、ダウンロードも利用も無料なものが多いですが、中には利用料がかかったりするものもあります。また、ダウンロードも利用も無料なのですが、ゲーム内に登場するアイテムの購入が有料である場合もあります。
そうした有料サービスが引き金となる等、オンラインゲームの料金トラブルは年々増加しております。その中には、未成年がオンラインゲームで料金トラブルに巻き込まれる例もあります。国民生活センターに寄せられるオンラインゲームトラブルの内、未成年者の関わるものは、2013年で40%にものぼります。
以下、オンラインゲームトラブルの例をあげます。
オンラインゲームのトラブルについて
・子供にスマホを貸した事例
テレビで無料とCM をしているゲームサイトに、無料ならと思い、娘のために自分のスマホで登録をしました。娘は本当のお金が必要だと思わず、アイテムを多数購入して遊びました。後日カード会社から約10 万円もの請求書が届きました。
・子供のカード無断使用
カード会社からオンラインゲームの利用料金約2 万円の請求がありました。驚いて息子に聞くと、ゲームの利用について友達に教えてもらい、無断でカードを持ち出して使ったことを認めました。息子の話では、年齢確認画面を11 歳にしたらゲームができないので、20 歳以上と入力したとのことでした。
・クレジット登録の落とし穴
小学生の娘に親のスマートフォンを渡し、オンラインゲームで遊ばせていた。一度クレジットカードでアイテムを購入し、その後も1回100円程度なら良いと思い、その都度親がパスワードを入れて購入させていた。しかし、後日カード会社からの請求額が8万円になっていて驚いた。どうも一度パスワードを入れると、その後何分間かはパスワードなしで何度もアイテム購入ができたようだ。具体的な状況については、娘もよく覚えておらず、はっきりしたことは分からない。
トラブルに巻き込まれない為には

以上のようなトラブルに巻き込まれないために、親子でオンラインゲームについてよく話し合うところから始めてください。
そのためにも、まずはお金を支払う保護者自身が、ゲーム内に有料サービスがあることを知っておく必要があります。そして、保護者の方からお子さんに「このゲームには有料コンテンツがある」と注意を促すようにして下さい。
上の例にもありましたが、お子さんはストーリー上の演出でお金を払っているだけで現実的に料金がかかっているという認識のない場合もあります。
また、国民生活センターに寄せられたオンラインゲームの料金相談では、7割以上がクレジットカードで支払われたものです。上の事例で紹介をしましたが、子どもたちはクレジットカード番号を入力すればアイテムを手に入れられることは解っていますが、有料コンテンツ購入のたびにクレジットカードを利用していることやクレジットカードを利用すると後で請求が来るということは理解していない場合も多いです。この機会に、お子さんとクレジットカードの仕組みを話し合うことも重要です。そして、オンラインゲームに限らず、クレジットカードはお金と同じ価値があることや盗難されると大変なことになること等を教えてあげるのもいいでしょう。
また、お子さんが、オンラインゲームをやりたい一心でクレジットカード番号を入力したり保護者の個人情報を入力する例もありますが、その行為は社会的信用に関わる問題であることを教えましょう。今回の場合、保護者がゲーム会社やクレジットカード会社から厳重注意をされたりひどい場合はクレジットカードを剥奪される重大事態です。同時に、オンラインゲームに限らず無暗に自分以外の個人情報を記入してはいけないことを教えるいい機会とも言えますね。
それと、お子さんのことを信用していても、クレジットカードをお子さんが持ち出せる場所に保管したり、スマホ等の端末のパスワードを無暗に教えるのは止めましょう。
こうして保護者もお子さんも、お互いにオンラインゲームの料金やその支払いについて知った上で、有料コンテンツを利用していいかいけないか、利用していい場合は上限金額はいくらまでにするか等、きちんと親子で取り決めをしていきましょう。
とは言え、有料コンテンツと見分けがつけられず誤って購入する場合もありますので、有料コンテンツNGの場合はペアレンタルコントロールでアクセスできないようにしたり、有料コンテンツOKなら上限金額を話し合ってプリペイドにする方法も有効でしょう。また、保護者の認識だけでいくらお金がかかっていると判断せず、クレジットカードの明細を保護者自信がきちんとチェックしましょう。
まとめ
・保護者自身、ゲーム内に有料サービスがあることを知っておくこと
・保護者の方からお子さんに「このゲームには有料コンテンツがある」と注意を促すこと
・クレジットカードを使うことは実際にお金を払うことと同じであることを教える
・オンラインゲームに限らず無暗に自分以外の個人情報を記入してはならない事を教える
・有料コンテンツを利用していいかいけないか、利用していい場合は上限金額はいくらまでにするか親子で取り決めをする
・ペアレンタルコントロールやプリペイドも有効