1959年9月26日伊勢湾沿岸三重・愛知両県に甚大な被害を与えた伊勢湾台風から58年。夏場のゲリラ豪雨や近ごろの台風の影響による大雨などに、とまどっている人も多いのではないでしょうか。
大雨になったとき、外の様子が気になってしまう、という人もいるでしょう。
しかし、このときに外に出てしまうのはあまりにも危険。
大雨の対処法をまとめました。
そもそも大雨はなぜ起こる?
そもそも大雨はどのようにして起こるのでしょうか。
上昇気流は、「温められた空気」で作られているものです。暖房が天井にこもるように、温かい空気は、上へ上へと昇っていきます。太陽は空気を温める原因の1つであるため、気温が上がりやすい夏場は、上昇気流が発達しやすくなります。
雨を降らすのは「雲」ですが、これは上昇気流によってできます。雲を作る原因となる上昇気流が、さらに強くなっていくと、雲もどんどん大きくなり、積乱雲となってしまいます。
この積乱雲が成長すると、急激な雨をもたらすものになるのです。
この現象が海水温の高い南洋上で大規模に発達したものが台風になってきます。
対処は、とにかく「近づかない」こと!
大雨が降ること自体は自然の営みですから、これを避けることはできません。
大切なのは、「大雨になったときにどのように対応するか」です。
基本の対策としては、「とにかくリスクのあるところに近づかない!」ということです。
たとえば、川や海。浅い川であっても、大雨が降れば、あっという間に増水します。また、雨のせいで足元が滑りやすくなっており、足をとられてそのまま水に落ちてしまう、ということもあります。
私たちの生活はいつも、排水処理施設によって守られています。しかし、あまりにも短時間に多くの雨が降ると、ここだけでは処理しきれなくなってしまうことがあります。
そのため、できるかぎり低い場所には近づかないようにしてください。特に、アンダーパス(立体交差になっているところの下にあっている、くぐり抜けて通る道)は危険です。
「低いところが危険ならば、高いところなら安全だろう」と思う人もいるかもしれません。
しかし、大雨は時に土砂災害の原因ともなります。
山に逃げるのは非常に危険なことである、と理解しておかなければなりません。
まとめ
・激しい雨は上昇気流によって引き起こされる
・上昇気流は空気が温められることによってできる。太陽の光が強く、熱い夏は特に起こりやすい
・急激な雨が降ったときには、「リスクがある場所には近づかないこと」が大切
・川やアンダーパス、山などは特に危険なので、絶対に近づかないようにする