今回は「気象警報最新マップ」をご紹介します。このマップは国が運営しているのではなく、国立情報学研究所(NII)が提供している地図データです。日本全国の気象情報を地図で可視化することで、日本のどこにどんな気象警報が発令されているのか一目で分かります。
7種類の警報・16種類の注意報・6種類の特別警報を表示
「気象警報最新マップ」では、7種類の警報・16種類の注意報・6種類の特別警報が色分けして地図表示されます。
1:警報7種類
警報は次の7種類の警報を、赤色で表示します。これからの季節に必要となってくる、「大雪警報」もマップ表示されます。
暴風雪警報・大雨警報・洪水警報・暴風警報・大雪警報・波浪警報・高潮警報
2:注意報は16種類
注意報は次の16種類が、黄色で表示されます。警報と同じく、これからの季節で必要となってくる、大雪注意報や風雪注意報、融雪・なだれ・低温・霜・着氷・着雪の各注意報も表示されます。改めて注意報を確認してみると、全16種類中、冬季に発表される注意報が8種類と、半数を占めているのに驚きます。
《普段から発表される8種類の注意報》
大雨注意報・雷注意報・強風注意報・波浪注意報・洪水注意報・高潮注意報・濃霧注意報・乾燥注意報
《冬季に集中して発表される8種類の注意報》
大雪注意報・風雪注意報・融雪注意報・なだれ注意報・低温注意報・霜注意報・着氷注意報・着雪注意報
3:特別警報は6種類
特別警報は、次の6種類が紫色で表示されます。
暴風雪特別警報・大雪特別警報・大雨特別警報・暴風特別警報・波浪特別警報・高潮特別警報
着氷注意報&着雪注意報とは?
注意報の中で、聞きなれない「着氷注意報」&「着雪注意報」とは、どのような気象状況なのか解説しておきましょう。着氷注意報は、著しい着氷により災害が発生するおそれがあると予想したときに発表されます。例えば、水蒸気や水しぶきの付着・凍結による、通信線・送電線の断線、船体着氷による転覆・沈没等の被害が発生するおそれのある時に発表されます。着雪注意報は、著しい着雪により、災害が発生するおそれがあると予想された時に発表されます。
ベースマップは国土地理院の地理院タイルを使用
システムで使用しているベースマップは、国土地理院が作成している地理院タイルと気象庁防災情報発表区域データセットを併用して利用しています。市町村ごとにポリゴン化されていて、気象情報はこのポリゴンごとに着色が行われます。例えば、「和歌山県南部に波浪注意報が発表されました」となると、和歌山県の「田辺市・白浜町・すさみ町・新宮市・那智勝浦町、串本町」が黄色で着色されます。それぞれの市町のポリゴンをクリックすると、注意報の種別、発表時刻を確認することができます。
「気象警報最新マップ」は、コチラからご覧いただけます。
2つのリアルタイム気象警報マップと、3つのリアルタイム気象データマップがリンク
気象警報最新マップのサイトから、「土砂災害警戒情報最新マップ」「竜巻注意情報最新マップ」の、2つのリアルタイム気象警報マップを確認することができます。リアルタイム気象データマップは、「リアルタイム気象(雨雲)レーダーGPV画像」「リアルタイムアメダス降水量マップ」「リアルタイムアメダス風向・風速マップ」いずれも(Google Maps/グーグルマップ版)の3つのマップを確認できるよう、リンクが貼ってありますので色々見られて面白いですよ。
まとめ
・気象警報最新マップでは、注意報・警報・特別警報が色分けして表示される
・日本全国の気象警報を確認できる
・色んなマップのリンクもあるので意外に面白い