天災はいつやってくるかわからないものです。これはもちろん、「雪によるもの(雪害)」も同じです。冬場、豪雪地帯に起こりやすいものであることは周知の事実ですが、それ以外の時・それ以外の場所でも、きちんと準備をしておくことが重要です。
まずは「生きるための備え」を
雪害に見舞われると、外に出ることが非常に難しくなります。
特に「大雪の年」「雪害の1年」と言われる年ではなかったとしても、北陸地方などの豪雪地帯では、たやすく「雪にとじこめられる」という経験をすることになります。
マンションなどであっても、吹き込んだ雪によって扉の前に20センチ以上の雪が降り積もる、ということもよくあります。場合によっては、会社が休みになるケースもあります。
このような場合、外に買い物に行くこともままなりません。
そのため、「家のなかにどれくらいの備蓄があるか」の確認が重要になってきます。灯油や食料は、1週間分程度のたくわえは欲しいところです。また、薬が必要な人は、病院で少し多めに処方してもらうようにします。
カイロやラジオも用意しておきましょう。車にはどんどん雪が溜まっていきますから、除雪のためのスコップやスノーブラシは必須と言えます。
情報収集もしっかりと!
「情報収集」もまた、雪害から身を守るためには非常に重要です。特に大切なのは、「初雪の時期」です。
雪国に住んでいる人で慎重な人は11月くらいからスノータイヤへの履き替えを検討しますが、遅くても、初雪が降るまでにはスノータイヤへの履き替えを終わらせておきたいところです。
雪国の人は雪道への運転も慣れていますが、「初雪が降るまでに履き替えが間に合わなかった。ノーマルタイヤで雪道を運転したら、いつもは片道30分の距離が2時間以上かかった。途中で3回スリップした」という声もあります。
また、寒くなってくると、道路がアイスバーン化することもあります。
これは「雪が積もった道を運転すること」よりもさらにリスクの高いものです。凍った道路がタイヤを滑らせ、スリップやスピンを引き起こします。
冬の時期は天気予報をしっかりと聞き、早め早めの対策を心がけていく必要があります。
まとめ
・2階建てのマンションなどでも、扉の前に積雪が見られることは珍しくない
・食料や石油は、1週間分程度の蓄えが欲しい。薬は少し多めに処方してもらう
・天気予報はしっかりと聞く
・遅くても初雪が降る前に、スノータイヤへの履き替えをしておきたい
・雪害によるアイスバーン化は、雪道の運転に慣れた人でも危険