切り傷や、やけど(火傷)など日常の生活で発生するケガ(怪我)は、ほとんどの方が経験したことがあるのではないでしょうか。
『包丁で指を切ってしまった』、『油が跳ね返ってやけどをしてしまった』など、特に料理をしていてケガをしてしまった事がある方も多いのでは?
そこで今回は料理をしているときなど日常的に起こりやすい『指の切り傷』や『やけど(火傷)』の応急処置をご紹介します。
指の切り傷
指を切った時、まずは清潔に!
包丁などの刃物で指を切ってしまった場合、まずはきれいな水で患部を洗います。
洗い終わったら清潔なティシュやガーゼなどで患部を覆い、止血します。
ここで注意したいのが、手元にあると言っても手拭きタオルなどで止血しないようすることです。
手拭きタオルには多くの雑菌がついている可能性が高く、止血には向きません。
切り傷から細菌が入ってしまったり感染症にならない為にも、必ず清潔なティシュやガーゼで止血するようにしましょう。
止血している間はケガをした個所を心臓よりも上の位置にしておくと、早く血が止まります。
止血し終わったら患部を保護
5分ほど患部を止血して、血が止まってから「ばんそうこう」を貼ります。
料理を続ける場合には、衛生面から指キャップや使い捨ての手袋をつけることも有効です。
傷口に雑菌が入ってしまうと、治るまでに時間がかかってしまったり、傷口が膿んで状態が悪化してしまう場合があります。
逆に傷口から料理に細菌をうつしてしまい、食中毒の原因になることもあり得ます。
軽い切り傷だと思っても、過信せずに適切な処置を行うことが大切です。
やけど(火傷)
しっかりと患部を冷やすことが重要
私も油の跳ね返りなどで、腕に何度もやけど(火傷)をしたことがあります。
料理中にやけどをした時にどのような応急処置をしたらよいのでしょうか。
まずやけど(火傷)をした場合、重要なことは患部をしっかり冷やすことです。
流水にあてたり、患部を濡れたタオルやティッシュにあてて15分から30分ほどを目安に冷やし続けましょう。
十分に冷やし終わった段階で、軽い火傷であれば軟膏を塗ります。
やけどをした個所は雑菌が入り込んでしまい、さらに悪化してしまう恐れがあります。
雑菌を防ぐためにも、軟膏や抗炎症作用があるアロエなどを塗っておくと安心ですね。
そういった塗るタイプの薬品が無い場合は、一時的にラップなどを巻いて火傷した部分を保護するのも有効です。
冷やし続けても痛みが治まらない場合や火傷が広範囲の場合は、すぐに病院に行きましょう。
特に、患部に水ぶくれができた場合は重い火傷である証拠です。
水ぶくれができるほどの火傷は、表皮だけではなく表皮の下の真皮までダメージが及んだ状態です。
対処方法を誤るとやけどの跡が残ったり皮膚のひきつりが残ってしまったりすることがあるので、早めに近くの病院で治療してもらうことをオススメします。
やけどの応急処置をする上で注意しておきたいのが、患部に水ぶくれができた場合、それをつぶしてしまうことです。
水ぶくれに中の水の正体は、血液中に含まれる免疫抗体を含む血清や、血液の凝固に関わるタンパク質のフィブリンなどで構成される液体です。
水ぶくれをつぶしてしまった場合火傷の治りが遅くなったり、中に雑菌が入り込み感染症を引き起こしてしまうこともあるのです。
十分にご注意ください。
まとめ
- 指の切り傷は、水で患部を洗い流した後で清潔なティッシュ等で止血する
- やけどをしてしまったら、患部をしっかり冷やすこと。水ぶくれのない表皮だけのやけどには軟膏やアロエもオススメ
- 水ぶくれができてしまったら、表皮だけではなく表皮の下の真皮にダメージが及んだ状態。早めに近くの病院へ