オリンピックの様な大きなイベントがあると人が集まって街が賑やかになりますよね。
東京オリンピックも2020年に迫っています。
そして、国際的なイベントになれば様々な国から人々が集まって来ますが、その中には日本にはない病気を持ったまま入国する人もいるかもしれません。
例えば、2016年オリンピックが開催されるリオデジャネイロでは、蚊を媒介して伝染するジカ熱という病が流行しました。
多くの人たちの間で病原菌の感染が爆発的に拡大する事をパンデミック(感染爆発)と言いますが、どの様にすれば対策すればいいのか調べてみました。
パンデミックの仕組みは?
病原菌が流行する時は、必ず最初の感染者(キャリアー)が存在します。
例えば、国外から病気が持ち込まれる時は、一人の旅行者が感染しているとすると、そこから飛行機に同乗している他の人、空港で勤務する人たちに感染していき、それぞれが地元に病原菌を持ち帰って大勢の人々へ感染していきます。
交通機関が発達して全世界的に交流が行われる程、病気の拡散範囲とスピードが速くなります。
これがパンデミックと呼ばれる現象で、次の二つの特徴を持つ病原菌で起こり易くなります。
一つ目は感染力が高い病気で、くしゃみや咳で飛ぶツバ等の飛沫から感染するインフルエンザの様なものや、蚊といった動物を媒介して広い範囲に拡散するジカ熱やデング熱の様な病原菌があげられます。
次々と感染していくので、被害範囲が大きくなり易いのです。
もう一つは潜伏期間の長い菌で、例えばエイズやエボラ出血熱が該当します。これらは感染してから発症するまでの期間が比較的に長い為、知らないうちに他の人と接触して次々と感染させてしまいます。気が付いた時には、大勢の人々へ感染していて、手が付けられないというケースがあります。
どうやって防ぐの?
まず、どうすれば感染症に関する情報を得られるのでしょうか?
そこで、クイズをしてみましょう。
以下の国家機関で感染症に関する最新情報を発表しているのは何処でしょう?
①厚生労働省
②国土交通省
③外務省
④文部科学省
答えは①と③です。②と④でも感染症に対して注意するように情報は出していますが、何処で病気が流行しているかの情報は、国内は厚生労働省が、海外は外務省が中心となってインターネットのサイトやニュースを通して情報を発信しています。
パンデミックから身を守るには、最新の情報を手に入れる事が大切です。
身近なところでは、地元の保険センターやニュースで報道される注意報をチェックしていけば、外出する前に知ることが出来ます。
例えば、インフルエンザはニュースで注意報・警報が各都道府県内である程度の人数が出ると発表される様になっています。
感染症が流行していると分かったら、外出は最小限にする様に注意がニュース等で流れますが、生死に繋がる様な重大な病原菌の場合、公園の様な特定地域の立ち入り禁止や陸上自衛隊の化学科といった専門家による除染作業が行われる場合もあります。
では、個人で行える予防策はどうでしょうか?
「マスクの着用」をする事は非常に大切です。病気の人が付ける印象がある人も居るかと思いますが、病原菌を吸い込んで空気感染しない様にするには、マスクの着用が一番効果的です。
そして、「手洗い」と「うがい」も重要です。外で触れたもの等に病原菌がついている場合、食事の際などに手から感染するというケースが考えられます。
また、万が一口内に入っている場合もうがいが予防に効果的なので、外出したら必ずする様にしましょう。
食材を外で買ってくる事も当然あるかと思いますが、火を通して調理する様にしましょう。
感染症が流行している時に、生魚を食べて感染したというケースが多々あります。
もし、感染してしまったら、病院にすぐ行き治療するしかありません。
特に潜伏期間が長い病気の場合は、パンデミックが発表される前後に、体調が変だなと感じたら早めに診察を受けて感染の有無を確認して、早期発見に努めましょう。
早めに発見出来れば、治療出来る可能性も高くなるのです。
夏は外出の機会が多くなりますし、花火大会や避暑地での観光といった、人が集まる場所に行く機会も多くなります。
それだけ病気に触れる機会も多くなりますが、パンデミックが起こった時に正確な情報を知って行動出来れば冷静で居られますよね。
感染症全般に言えますが、予防する為に手洗いうがいは特に重要ですので、普段から帰宅したら必ず行う様にしましょう。
病気に負けず、夏のイベントを楽しみましょう!
まとめ
・交通機関の発達と全世界的な交流の拡大がパンデミックの一因となっている
・予防は、国の取る大きな対策と個人個人が気を付ける対策がある
・情報と予防法を理解して、レジャーを楽しもう