パスワードやIDの使いまわしは大変危険です。多くのインターネットサイトでは、本人確認の為にパスワードやIDの設定を必要とします。もし複数のインターネットサイトで同じパスワードやIDを設定していた場合、一つでもパスワード情報が漏えいしたら芋づる式に他のサイトまで不正アクセスされる可能性があります。不正アクセスにより様々なトラブルに巻き込まれる恐れがあるのです。
そこで今回は、パスワードの使いまわしの危険性について詳しくご紹介いたします。
パスワードの使いまわしの危険性
複数のインターネットサイトで、同じパスワードやIDを設定するのは危険です。一般的にインターネットサイトのパスワードやIDは認証情報と呼ばれ、英数字混在の数桁を設定する必要があります。情報漏洩するのではという不安から、単純な英数字の羅列ではなく、複雑なパスワードに設定しようとする人は少なくないでしょう。そうすると、今度はパスワードやIDを覚えるのが難しくなるので、一度決めたものを他のサイトでも使いまわす人が多くなります。
複数のインターネットサイトでパスワードやIDを使いまわしている場合、万が一認証情報が漏洩してしまったら他のサイトも芋づる式にパスワードやIDを使って不正アクセスされる恐れがあります。そして本人に身に覚えのない請求がきたり、ポイントを不正利用されたり、アカウントを乗っ取られる等の被害に遭う可能性があるのです。
それでは、どのようにパスワードやIDが第三者に漏れてしまうのでしょうか。考えられるのは、詐欺を目的としたフィッシングサイトで漏れたケース、サイバー攻撃を受けたり人為的なミスによって会員サイトから個人情報が漏洩してしまうケース、ウイルス感染させられて個人情報が盗まれるケースなどです。
個人情報を狙う犯罪者は数多くいます。被害に遭わない為にも、パスワードやIDの管理には十分に注意しましょう。
パスワードは使いまわしせず、複雑なものに設定する
複数のインターネットサイトで、同じパスワードやIDを設定するのは止めましょう。一つひとつ別のパスワードやIDを設定すると、もし情報が漏洩したとしても他のサイトまで被害に遭うことは避けられます。
パスワードやIDの管理にも気を付けましょう。パスワードやIDは紙に書いておくか、パスワードが設定できる電子ファイルで管理します。もしくは信頼できるパスワード管理ツールを利用するといいでしょう。管理する時は念のため、1枚の紙にまとめてパスワードを書くのではなく1枚の紙に一つのパスワードを書き、それぞれ別の場所に保管することをおすすめします。電子ファイルに保管する時も、一つのファイルには一つのパスワードを入力して保管するといいでしょう。
パスワード自体も、第三者に推測されにくいものを設定します。生年月日や単純な単語は危険です。必ず英数字を混在させた8文字以上の複雑なパスワードにすることが大切です。パスワードを複雑なものに設定しても複数のサイトで使いまわしていては意味がないので、必ずサイト毎に別々のパスワードを設定することと、複雑なパスワードに設定することは同時に行いたいところです。
もし不正アクセスの被害に遭った可能性がある場合は、速やかにパスワードの変更をします。そしてサイトの運営者に連絡するといいでしょう。
クレジットカードの被害が考えられる時は、クレジットカード会社にも連絡します。
まとめ
・パスワードの使いまわしで身に覚えのない請求やポイント利用、アカウント乗っ取りのリスクが高まる
・個人情報はフィッシングサイトや会員サイトから漏洩、ウイルス感染で漏洩する
・パスワードは紙に書くかもしくは電子ファイルで、1つずつ別の場所で保管する
・第三者に推測されにくいパスワードを設定する