日本の夏は蒸し暑いですよね。
年々暑くなっていると感じませんか?
気象庁の調べたデータによると、1990年に入ってから気温が35℃を超える猛暑日が増えていて、東京都を例にすると年間40日以上が猛暑日という年が続いています。
暑い日が続いていると、熱中症で人が倒れたというニュースをよく耳にするようになりますよね。
熱中症は最悪、命を落としてしまう危険すらあるのはご存知の通りです。怖いですよね。
そこで、今回は熱中症とは何なのか? どうすれば熱中症にならないのか?
その原因と対策方法を調べてみました。
熱中症をよく知って予防対策を万全に
【熱中症って何?】
ちょっと昔は『熱射病』という言葉が良く使われていましたが、今の熱中症と同じ症状を指します。
代表的な症状としては、目眩・吐き気が起こり、酷い場合は痙攣を起こしてしまう場合があります。
放置すると命に関わる危険な症状です。
原因は、体温が高くなると人体は汗をかいたりして熱を外に逃がそうとしますが、許容量を超えた暑さの中にいると熱が十分に排出できなくなり、脳や体がオーバーヒートを起こして『反応』が出来なくなってしまう為です。
暑いなか運動をして体温が上昇している時や、寝不足で疲れている時に起こりやすくなります。
【熱中症の兆候】
熱中症を起こしている人・起こしかけている人を周りから見てすぐに分かるサインは、顔や体が赤く火照って熱くなっている事や、異常に汗をかいているか、逆にまったく汗をかいていない状態があげられます。
本人はクラクラと目眩がして意識がハッキリしていない事が多いので、周囲の人が気付いてあげないと大変なことになります。
悪化すると自力で歩く事も大変になり、酷い時は痙攣を起こす場合や、自力で水が飲めなくなる場合もあります。
【熱中症になったらどうする?】
まず、真っ先にするべきは近くの医療機関に連絡しましょう。
症状が軽くてすぐに治れば良いのですが、脱水症の様な他の症状を合わせて起こしている事もあるので、しっかりとした場所で診て貰うのが一番です。
ただし、すぐには自力で動けないのが熱中症の怖いところです。
その場で周囲の人が出来る事はどんな事でしょうか?
まずは日陰や風通しのいい場所等の、直射日光の当たらない涼しい場所に避難させることです。
本人が自力で上手く歩けない事や意識がない事もあるので、出来るだけ近い安全な横になれる場所に連れて行ってあげてください。
ただ、熱中症の時は体温調節機能が低下している状態ですので、クーラーが強く効いた室内に入り、急に寒くなるといった温度の変化で体調が悪くなることもありえます。
なので、急激な温度の変化には十分気を使いましょう。
症状を軽くするには、寝ころぶ際に足の位置を高くしてあげた方が回復し易くなると言われています。
また、濡れたタオルなどで血管の集中する脇の下やおでこなどを冷やしてあげるのも効果的です。
次は、水分を補給する事です。
でも、本人が上手く飲めないのに水を無理やり飲ませるのは絶対に止めましょう。
実際にされると分かりますが、上手く飲めない状態で無理やり水を流し込まれるのは非常に苦しいです。
また、急に水分を大量に摂りすぎると、体の中の塩分が薄くなってしまい、脱水症まで起こしてしまう場合があります。
できるだけぬるいスポーツドリンクをゆっくりと無理の無いペースで飲み続けることが一番です。
口から水分をとれない状態の場合は点滴しか水分補給の方法がありませんので、救急車などを呼んで、すぐに病院まで運んでください。
【熱中症にならない為の注意点は?】
では、予防する為にはどうすれば良いのでしょうか?
一番良いのは、適度な休憩を取る事です。
疲れていると、体を動かしたり物事を考えるのも大変だと感じる事はありませんか?
体も同じように疲れていると体温を調整する機能が上手く働きません。
その為、暑い日には「1時間外で作業したら5分間涼しい場所で休もう」といった様に適度にお休みする時間を設けるのが良いです。
また、その時に適度な水分を補給しておけば脱水症も防げて良いですよね。
【まとめ】
熱中症は、知っていれば分かり易いサインがあって、症状が辛くなる前に対策をすれば怖くないですよね。
周りの人の顔色や汗の様子を見て声を掛けながら、自分自身も気分が悪くなったら無理せず休む時間を作るのが大切です。
年々暑くなっていく日本の夏ですが、気をつけながら楽しく過ごしましょう!
参考サイト