新学期がやってきました。入学に向けてランドセルを購入したり、成長に合わせてサイズを調節したりするご家庭も多いでしょう。
ランドセルは高い機能性により、子どもの安全な生活を守る役割があります。今回はランドセルの機能や安全な使い方についてお伝えします。理解を深めて事故やトラブル防止に役立てていきましょう。
衝撃吸収機能
ランドセルは厚みとクッション性を備えており、子どもが背中から転んでしまったときに、衝撃を吸収する役割があります。人体急所である頭を守ってくれるので、大けがを予防することにもつながるでしょう。
交通事故などの大きな事故はもちろん、ぶつかって転倒したり、通学路で遊んでいる最中に転倒してしまうなど、日常の些細なシーンで起こりうる事故にも備えることができます。
地震などの災害が発生した際、ランドセルを頭の上で抱えることにより、頭部を守ることもできます。
体の負担を軽減させる機能
ランドセルは重心を考えて設計されています。そのため、重い荷物を負担なく運ぶことができます。ベルトが肩に食い込みにくいように作られているので、怪我や骨格のゆがみなどを予防することもできます。軽量ながら頑丈なつくりになっているため、走ったり動き回ったりしても、衝撃や負担を感じにくいでしょう。
また、両手が自由になることから、とっさのときに手で受身をとったり、顔や頭を守ったりすることができます。
防犯ブザー装着機能
防犯ブザーは子どもの安全を守るうえで必需品となっています。
防犯ブザーはとっさのときに手が届く位置に取り付ける必要があります。ランドセルの肩ベルトは最適の場所と言えるでしょう。ランドセルの種類によっては、肩ベルトそのものに防犯ブザーを装着するための金具が取り付けられています。金具がない場合は、防犯ブザー用のケースを購入し、肩ベルトに取り付けるとよいでしょう。
リフレクター(反射板)
反射板はドライバーに自分の存在を知らせる役割があり、交通事故防止のための必須アイテムです。ランドセルは見えやすい位置に反射板が取り付けられています。製品によってはランドセルの形とわかるように反射板を取り付けることで、「子どもがそこにいる」ということを的確に知らせる役割を担うものもあります。反射板が最初から取り付けられていない場合は自分で反射シールを購入し、張り付けましょう。
小学校低学年の子どもを中心に、黄色のランドセルカバーを取り付ける習慣がありますよね。黄色は曇りや雨の日でも目立ちやすく、事故に巻き込まれるリスクを軽減させることができます。
安全フック
ランドセルには給食袋などを引っ掛けることができるフックがついています。このフックは、引っ掛けている荷物がエレベーターやドアなどに巻き込まれ一定の力が加わった際に、自動的に外れるように作られています。子どもが巻き込まれてケガをするリスクを減らすことができると言えるでしょう。
給食袋は自転車とすれ違いざまにひっかかるなど、日常の場面でも事故を誘発する恐れがあります。安全フックの有無にかぎらず、紐を不必要に長くしないなどの対策をとりましょう。
まとめ
・ランドセルは背中から転倒した際に、頭部を守る役割がある
・体の負担を軽減させるため、怪我の予防につながる
・防犯ブザーを装着することができる
・交通事故防止に役立つ反射板が取り付けられている
・安全フックは、巻き込まれた荷物に引きずられて大事故が発生することを防止する