「非常食セットを用意しておくこと」は、震災対策としてもう当然の話です。特に、人間が生きていくうえでは欠かすことのできない「水」「食料」は、特に重要性が高いと言えます。
もちろん、その基本は、「賞味期限が長いもの」を用意しておくことです。
しかしそれに加えて、「ローリングストック」という考えがあることをご存知でしょうか。
ローリングストックってどんなもの?
ローリングストックは、従来の「非常食セット」とは少し違う考えに基づくものです。
ローリングストックのやり方をする場合、非常食セットの内容物も、日常の生活のなかで使って行きます。「非常食セット」を隔離することなく、特に何でもない日でも、これを食べたり飲んだりするわけです。
災害のときは、「食事どころではない」と思う人もいますし、慣れない非常食であるため食べにくさを感じる人もいます。しかしローリングストックで日常的に非常食を使っていたのだとしたら、万が一のときにも、「自分が食べたことのある味」を味わう」ことができるので、戸惑うことがすくなくて済みます。
また、ローリングストックのもっとも大きなメリットとして、「非常食セットの中身が賞味期限を迎えて、結局食べられないものになってしまった」というリスクを避けられるという点にあります。非常食セットを持ち出したはいいけれど、中身はすべて腐っていた……と言うことであれば、非常に困ります。
ローリングストックのやり方について
ローリングストックでは、「買ったものを日常で使う。そして、また日常の買い物の際に消費分を買う」というスタイルをとっています。つまり、消費した分を買いたすわけです。
こうすることにより、蓄えられた水やご飯を減らすことなく、その消費期限を把握できます。
このような考え方は、主に「食べ物」に適用されています。しかしながら、ガスコンロを使うためのカセットボンベやラジオ用の電池なども対象にするとよいでしょう。災害時、温かいものを食べたいと考えた時は非常用のガスコンロが役にたちます。
まとめ
・ローリングストックとは、「非常食を日常的に食べて、その後で同じ量を補充する」というもの
・賞味期限切れを防ぎ、災害時に食べられるものに舌をなじませる効果がある。
・主に「食べ物」で用いられる方法だが、カセットガスボンベなども同じように管理しておくと便利