これから紅葉のシーズン、そして年末年始期間に、旅行や帰省で家を長く空ける人も多いことでしょう。
今回はそんなときのために、「旅行中の防犯」について取り上げます。
まずは「郵便物」からです。
郵便物は「人が不在であること」を伝えてしまう
郵便物は、「人が長く不在であること」を伝えてしまう道具です。いつも取り込まれている新聞などがそのまま残っていれば、「この家はしばらく留守にしているのだ」ということが分かってしまいます。大容量の郵便受けなどであっても、郵便物を入れ込む隙間から、中の「溜まり具合」を見ることができてしまうケースもあるので、かなり危険なのです。
一軒家はもちろんのこと、集合住宅でも気を付けたいものです。集合住宅で、「全部屋分の郵便受けがホールにある」などのケースは特に注意しておいた方がよいでしょう。
なお、この「郵便物が溜まっていること」は、「自分の不在が分かってしまうこと」だけでなく、「郵便物の抜き取り」が起きるリスクも高めてしまいます。特に、郵便受けが小さくて少し大きいものだと郵便受けの口から外側に飛び出してしまっている場合は要注意。怪しげな動きなどをしなくても、さっと抜いていってしまうことができます。場合によっては、個人情報までもがだれかの手に渡ってしまいかねません。
長期不在の場合は対策を
「1週間近く旅行をする」という場合は、事前に対策を行っておきましょう。
郵便局に「不在届」を出すようにします。これは、最長で30日間の間郵便物を保管しておいてもらえるシステムです。最寄りの郵便局で受け付けてもらえます。不在届は郵便局にも用意されていますが、現在はインターネットでもダウンロードができるようになっています。これと、本人の身分証明書を出すことで、配送を止めることができます。
宅配物の場合は、eメールなどを利用すると便利です。たとえばヤマト運輸の場合は、「メール通知設定をしておいてくれれば、荷物をお届けにあがったときに不在だった場合はeメールを送る。これを使えば、不在票を確認しなくても、都合のよい時間に届けることができる」というサービスを提供しています。うまく利用したいものですね。
まとめ
・「溜まった郵便物」は、人に「長期の不在」を知らせるものとなりうる
・郵便物の抜き取りの可能性も高くなるので、非常に危険
・旅行前には、郵便局に「不在届」を出すようにする。こうすると最長で30日まで配送を止められる
・宅配便などについては、eメールサービスなどを利用するとよい