ツイッターやフェイスブック、インスタグラムなど、世の中にはたくさんのSNSがあります。人と繋がるために、あるいは情報収集のために、このSNSを使っている人の数は決して少なくはありません。楽しい旅行の前に、「今から出発!」として、飛行機の写真などをアップする人も多いのではないでしょうか。
しかしこれは、実はとても危険な行為なのです。
その理由と対策について見ていきましょう。
8割近くの空き巣が、SNSで情報収集をしている
かなりショッキングな統計結果が、イギリスで発表されました。
これはかつて空き巣をしていた人間50人を対象としてとったアンケートなのですが、そのなかで、「対象予定者のSNSをチェックしている」と答えた人間が8割近く(78パーセント)に上っていたのです。SNSで旅行の日程や日々のスケジュールを把握し、犯行に及んでいたわけです。
また、「ストリートビューを使って、対象者の自宅を確認している」と答えた元空き巣も、70パーセント近くをマークしています。
SNSは、リアルタイムで公開ができ、それに対するさまざまな反応が見られるのが面白いものです。また、アルバムのように使っている人もいることでしょう。しかしその性質ゆえに、SNSは、空き巣などの「情報源」としても活躍させられてしまっているのです。
対策について考えていきたい
では、SNSによる個人情報の流出と、それの利用を防ぐためにはどうしたらよいのでしょうか。
まず真っ先におすすめしたいのは、公開範囲を限定することです。ツイッターならばカギをかけ、フェイスブックならば「ともだち」しか見えないようにするなどの対策をしてください。もちろんそのなかに犯罪者は絶対にいない、とまでは言い切ることはできません。しかし不特定多数に対して公開する場合とは、リスクの大きさがまったく違ってきます。
もう1つおすすめなのは、「公開の日時を選ぶこと」です。
リアルタイムで更新するのはなかなか面白いものですが、安全を考えるなら、帰宅後に思い出をつづるようにしてアップしていきましょう。これならば、家にいるときなので安全です。
まとめ
・空き巣をしていた人間のうちの80パーセント近くが、SNSをチェックしていた。また、70パーセントが対象者の家をチェックしていた
・SNSにリアルタイムでアップしていくのなら、公開範囲を限定するべき
・公開範囲を限定しないのであれば、帰宅後にアップするなどの対策が求められる