URLをクリックしたことをきっかけに、詐欺被害に遭うことがあります。このような詐欺は「ワンクリック詐欺」と呼ばれます。インターネットは毎日使うものですよね。ということは、詐欺被害の危険も毎日隣り合わせにあるということです。被害に遭わないための方法について、理解を深めておきましょう。
ワンクリック詐欺とは
ワンクリック詐欺は、メールやWEBサイト上に記載されているURLをクリックしただけで、「契約が完了しました」「有料サイトへの登録が完了しました」「ご入会ありがとうございます」などサービスに加入した旨を一方的に通知され、入会金やサービス使用量などの名目で金銭を要求される詐欺のことです。
ワンクリック詐欺は、アダルトサイトや出会い系サイトなどに登録してしまったように錯覚させ、「人に知られたくない」という心理を悪用し、金銭を支払わせようとします。また、利用規約をわかりにくい場所に表示したり、法律用語など専門的な言葉を使って正当な契約が成立しているかのように見せかけてきます。
他にも、IPアドレスや携帯電話の個体識別番号、位置情報などを表示し、個人を特定したかのように見せかけて不安を煽るケースや、「支払わないと延滞金が発生する」「家族や会社に連絡をする」「裁判で請求する」と脅してくるケースもあります。「自分は騙されないぞ」と思っていても、不安感やお金を払ってすぐに解決したいという気持ちから、冷静な判断ができなくなる可能性もあり、注意が必要です。
騙されないためにできること
①安易にクリックしない
まず、メールやWEBサイト上に記載されたURLは、安易にクリックしないようにしましょう。利用規約などが表示されている場合はしっかりと読み、サービス内容を理解・納得したうえでクリックすることが大事です。
②安易に支払いを行わない
ワンクリック詐欺は、「個人情報を知られてしまった」「アダルトサイトに登録してしまったことを家族や会社に知られたくない」など、不安感につけこんでお金を支払わせようとします。でも、安易に支払いをしてはいけません。一度支払ってしまうとお金は戻ってきません。それどころか、繰り返し金銭を要求されるケースに発展することもあります。
③相手に連絡をしない
ワンクリック詐欺被害では、解約手続きのために連絡をしてしまうケースや、「利用した覚えはない」と抗議するために連絡をしてしまうケースがあります。連絡をする行為は、相手にメールアドレス、電話番号、氏名、住所などの個人情報を渡すことと同じです。絶対に連絡をしないようにしましょう。
④相談をする
「〇日以内に支払え」「家や会社まで請求にくる」「裁判をする」などと言われると、不安が増大しますよね。また、「無視して支払わなかった結果、さらに高額請求されたらどうしよう」という気持ちになることもあるでしょう。不安なときは一人で行動せず、誰かに相談するようにしましょう。総務省「国民のための情報セキュリティサイト」では、総務省電気通信消費者相談センター、消費生活センター、警察などに相談するように呼び掛けています。不安なまま一人で行動すると騙される可能性が高くなるので、第三者のアドバイスを受けましょう。
まとめ
・ワンクリック詐欺はURLを一回クリックしただけで発生する
・サービスに入会したと一方的に通知され、利用料を請求される手口が一般的
・個人情報を取得したかのように見せかけて不安感をあおる悪質さがある
・URLは安易にクリックしない
・安易に料金を支払わず、無視をする
・相手に連絡をしない
・不安なときは消費生活センターや警察などに相談をする