現在は多くの人が日常的にクレジットカードを使っています。
そしてそのクレジットカードにまつわる詐欺についても、周知されています。
多くの人がこれを警戒しているのですが、警戒心を持っている人でも自分がターゲットとなったときには動揺してしまうもの。
今回は私自身に起きた話を元に、自戒を込めて警鐘を鳴らすこととします。
「不審な請求がされています」という連絡が
ある日、私の手元に1通のメールが届きました。
それは私が日常的に使っているクレジットカード会社からのもので、開いてみると、中には「不審な動きをしている可能性があります。確認のためにホームページにアクセスを」と書かれていました。
私が所有しているクレジットカードはたった1枚だけです。
そして今までそのクレジットカードの発行元から、このようなメールが届いたことはありませんでした。
それなりに警戒心を持っているつもりでしたが、このメールには少なからず動揺しました。
なぜ動揺したのか、その理由は?
このメールに私が動揺したのには、いくつかの理由があります。
①初めて見る文面であり、検索しても同様の文面が出てこなかった
初めて見る文面のメールに関しては、インターネットを使って検索をかけるくせがついています。しかし今回のメールは、同様の文面がインターネットに存在しませんでした。
②自分が使っているクレジットカード会社からの連絡だった
上でも述べたように、私の持っているクレジットカードは1枚だけです。まさかそのような状況で、ピンポイントでその会社の名前のメールが届くとは思っていませんでした。
③その会社の名義からの詐欺メールを受け取ったのはそのときが初めてだった
②に加えて、「今までその会社の名義からの詐欺メールを受け取ったことがなかった」というのも、動揺した理由のうちの1つです。
④ちょうどカードの変更手続きなどでやりとりをしていたときだった
またこの前後で、ちょうどカードの変更手続きなどのやりとりをしていたときで、間も悪かったのも危なかった理由です。
「本物かもしれないと思うメール」を受け取ったら
受け取ったメールが詐欺メールだとすぐにわかるのであれば、当然それにひっかかる人はいません。
ただ問題は、「本物かもしれないと思うメール」を受け取ったときです。
私が実際に行った対応を紹介します。
①宛名を確かめる
CCなどで来たメールではないか、差出人のメールアドレスに不審な点はないかを確認します。私の場合、ここには不審な点がありませんでした。
②リンクはクリックしない
そのメールがどのようなものであれ、そこに書いてあるリンクはクリックしないようにします。
③メールの本文をコピーして検索する
詐欺メールの場合同じ文面のものを多くの人に送りつけていることが多いため、インターネットで検索をすると引っかかることがあります。ただし私の場合、同じ文面のものはひっかかりませんでした。
④公式サイトから電話をする
上記の3つで確かめても、私の事例のように「まだインターネットに情報がない」「不審な点が見つからない」ということもあります。
しかし確実な対策として、「公式サイトから問い合わせの電話を行う」というものがあります。
オペレーターに「このようなメールが来ているが、実際に不正利用はされているか」を確認してもらうようにするのです。これがもっとも確実です。
またこの場合は、必ず「自分で調べた公式サイトからの電話番号」にかけるようにします。
メールに記されている電話番号にかけてはいけません。
実際に不正利用がされてしまったら
最後に、「実際に不正利用されてしまったらどうするか」について解説していきます。
この場合もまずはクレジットカード会社に連絡をし、クレジットカードを止めてもらいます。そうすることで被害が拡大することを防げます。
その後で速やかに警察に被害届を出して、事件化しましょう。
現在は不正利用であったことが確認された場合、クレジットカード会社が補填してくれる可能性が極めて高いといえます(※ただし不正利用されてから長い間放置していた場合などは、補填されない場合もあります)。
私たちにとって大切なクレジットカード、しっかり守っていきたいですね。
まとめ
・ある程度警戒心を持っていても、クレジットカード関係のメールに動揺することはある
・「インターネットに同じ文面がない」「自分が使っているクレジットカード会社からの連絡」「クレジットカードは1枚しか持っていないのに、そのクレジットカード発行会社からのピンポイントの連絡だった」「変更手続きなどを行っている最中だった」などが、動揺の原因
・「本物かもしれないメール」を受け取った場合、「宛先や差出人を確かめる」「メール本文中のリンクを踏まない」「文面を検索にかける」を徹底する
・そのうえで、判断がつかない場合は公式サイトからクレジットカード会社に電話する
・もし不正利用されたら、クレジットカード会社に連絡をし、警察に届け出を出すこと