ダイレクトメールなどは、少し面倒ではありますが無視をしていれば事足ります。
しかし、危険性の高い、詐欺目的の郵便物が送られてきたらどうすればよいのでしょうか。
さまざまな種類
詐欺目的の郵便物にはいろいろな種類があります。
まるで賞金が当たったかのように偽装したものもあれば、支払われるべきお金が支払われていない、として請求してくるようなやり方もあります。
特に後者の場合は「架空請求」と呼ばれていますね。
架空請求かそれとも正当請求であるかを見極めるために有効なのは、「その郵便物にどこまでの情報が書かれているか」ということです。
詐欺目的の場合は、個人情報や使用した期間、金額などが不明瞭であることが多いと言われています。
また、初めての通知にも関わらず、「これが最終通牒だ」「至急連絡せよ」などの文面が踊っています。加えて、「今すぐに対応しないと、裁判にかける」という文字がよく使われています。
これらに対処するためにはどうすればよいのでしょうか。
対策について
まず、そこに書かれている電話番号に電話するのは極めて危険です。電話番号という、極めて私的な情報を相手に与えることになってしまいます。
インターネットを使って、そこに書かれている電話番号や住所、団体名を検索してください。詐欺目的の場合、調べた結果、それに対して警鐘を鳴らすページがたくさんヒットすることも多いからです。
また一見すると、まともそうな情報が出てきても、身に覚えがないのであれば、絶対に電話をしてはいけません。
支払い期限などが設けられていることもありますが、一度支払ってしまうといわゆる「カモ」にされてしまうケースが多いので、決して払わないこと!
基本は無視をすればよいのですが、まれに少額訴訟を起こして取り立てようとするケースもあります。
この場合は裁判所から郵便物が届きます。これは無視してはいけません。自分には全く落ち度がないのに、裁判を欠席したことで敗訴になることもあるのです。
一番良いのは、とにかく誰かに相談することです。
特に、公的な機関(警察など)への相談は有効です。また現在は自治体ごとで弁護士の無料相談を行っていますから、これも利用しましょう。
まとめ
・詐欺目的の郵便物にはさまざまな種類がある
・架空請求は無視が基本
・場合によっては、勝手に少額訴訟を起こされることがある。裁判所からの通知は無視してはいけない
・弁護士や警察への相談が有効
参考サイト
◆弘前市:「こんなふうに防ごう架空請求」
◆国民生活センター:「「賞金が当たった」という詐欺的なDMに注意!-全国の消費生活センターに寄せられたDMの分析をふまえて-」
◆名古屋市消費生活センター:「はがきによる架空請求」