振り込め詐欺について勉強していると、しばしば「特殊詐欺」という単語にぶつかるかと思われます。
この「特殊詐欺」とはどのようなものなのでしょうか?
それについて解説していきます。
なお、それぞれの詐欺の詳細に関しては、対応するページをご覧ください。
振り込め詐欺4つ

代表例として取り上げられるのが、「振り込め詐欺」です。特殊詐欺は、「振り込め詐欺」と「それ以外のもの」に分けられます。
そしてさらに振り込め詐欺は4種類に大別されます。
まず、「オレオレ詐欺」。「母さん助けて詐欺」とも呼ばれているものであり、子どもなどを装って電話をかけてきます。「交通事故にあった」などのように言って動揺を誘い、示談金などをかすめとろうとするケースが良く見られます。
「架空請求詐欺」も有名です。実際には使用していないサイトなどの使用料を支払えといってくるものです。
高齢者などをターゲットにした「還付金詐欺」もよく知られています。「お金が戻ってくる。手順通りにATMを操作してください」と誘導して、実際には加害者側の口座にお金を振り込ませるというものです。
中小企業やお金に困っている個人を対象として行われるものに、「融資保証金詐欺」というものもあります。
これは、「多額の(あるいは低利子の)借金をするから、その前に補償金としてお金を振り込め」と言ってくるものです。
それ以外の詐欺4つ

振り込め詐欺以外にも、特殊詐欺に該当するものが4つあります。
「ギャンブル必勝情報提供名目」は、「ギャンブルの必勝法を渡す。情報提供料や、会員登録のための金を渡せ」とするものです。
「異性との交際あっせん名目」は、その名前の通り、異性を紹介されたいと考える人間に対してアプローチするものです。実際に会わせることなく、あるいは1回だけ会わせて、お金をだまし取るものです。主に、会員登録料などの理由をつけて金銭を要求します。
投資をしたいと考える人が気をつけたいのが、「金融商品等取引名目」です。「有価証券(など)を購入すれば、必ず利益が上がる」などのように誘導して、実態のないものを売りつける方法です。
ちなみにこれ以外にも、「悪徳商法にあった人を救済します」などのような名目で弁護士を装い、解決費用を要求する手口などがあります。
まとめ
・特殊詐欺には、振り込め詐欺とそれ以外のものがある
・振り込め詐欺は、オレオレ詐欺・架空請求詐欺・還付金詐欺・融資保証金詐欺に大別される
・それ以外の特殊詐欺は、ギャンブル必勝情報提供名目・異性との交際あっせん名目・金融商品等取引名目に分けられるが、ここに分類されないタイプの詐欺もある
出展サイト
◆鳥取県警察:「特殊詐欺とは?」
◆防仁学「振り込め詐欺の基本と種類~オレオレ詐欺と架空請求詐欺」
◆防仁学「特殊詐欺とはどんなもの? 最近の認知件数について見てみましょう」
◆防仁学「特殊詐欺はどの位発生しているの? 認知件数の推移について調べました」
◆防仁学「振り込め詐欺(特殊詐欺)の対策~防犯機能付き電話を利用する」
◆防仁学「振り込め詐欺(特殊詐欺)の対策~ATM引き出し限度額を下げる」