フィッシング詐欺メールで被害をこうむるのは、金銭面だけではありません。
あなたという個人の「信用」にまで害が及ぶこともあります。
その恐ろしさについて見ていきましょう。
SNSのアカウントの乗っ取りについて

ICT 総研が2018年の12月18日にまとめた調査結果によれば、2017年のSNS利用率は実に72.1パーセント、2019年の待つでは77.0パーセントに達する見込みだということです。多くの人がなんらかのSNSをやっているということになります。今では生活の一部であるという人も多く、SNSを主体として連絡を取っているという人も多いことでしょう。
フィッシング詐欺メールはこのあたりも狙ってきます。
一度フィッシング詐欺メールに引っかかると、あなたのアカウントを使って勝手に書き込みをしたり呟きをしたりします。そしてそこで詐欺サイトに誘導し、さらなる被害者を増やそうとするのです。この際よく書き込まれるのは、有害な通販のサイトでしょう。ここで書かれているサイトにアクセスして商品を購入した場合、きちんとした商品が届く可能性は極めて低いといえます。多くの場合、未送付詐欺であったり、届いたとしても非常に品質が悪いものだったりします。
乗っ取られることの怖さとは

個人情報を乗っ取られることの怖さは、「自分もまた、詐欺に加担する人間になってしまう」ということにあります。フィッシング詐欺メールにひっかかった時点ではもちろん被害者なのですが、のっとられたアカウントがさらなる被害者を生み出す情報をばらまくことになります。
また、あなたが被害者だと知らない周りの人からは「あの人は怪しげなサイトを紹介している」と見られます。被害者だとわかっている場合でも、「ネットリテラシーの低い人だ」と思われる可能性が高いことでしょう。
さらに、一つSNSをのっとられた場合、ほかの無事なSNSも被害に遭う可能性が高くなります。
一度被害が確認されたら、電話などで周りの人に連絡をしてください。また、SNSを削除し、新しいアカウントを作り直しましょう。放置は危険です。
まとめ
・フィッシング詐欺メールにひっかかることによって、個人情報が抜き取られることがある
・SNSをのっとられた場合、詐欺サイトへ誘導するURLをばらまく発信源とされるケースが多い
・周りからの信用も失いかねない
・ひっかかったら該当SNSを削除し、ほかのSNSもパスワードを変えるようにする