私たちが当たり前に使っている通信技術は、日々進歩していっています。
そのため、「災害時の連絡方法」もまた、時代とともに変わっていきます。
ここでは、「令和における災害時の連絡方法」について解説していきます。
災害時の連絡方法、3つの種類
災害時の連絡方法は、主に3つの種類があります。
・災害時用伝言ダイヤル
・携帯電話での通話
・LINEなどのメッセージアプリ
それぞれ解説していきます。
これらはそれぞれ異なった性質を持つものであり、使い方も異なります。
3つの種類、それぞれの使い方
ここからは、この3つの連絡方法の特徴とメリットデメリットをお話していきます。
【災害時用伝言ダイヤル】
これは、災害時に利用できるサービスであり、声を使って安否を伝えられたり、また安否を知ったりすることのできるものです。
使い方は簡単です。
・171を押す
・ガイダンスに従って、録音または再生のボタンを押す
・ガイダンスに従って、連絡をしたい相手の電話番号を押す
・録音または再生ができる
この方法は、一般の通信網での通信ができない状態でも利用できます。「災害時の連絡方法のなかでもっともおすすめの方法」と言われており、簡潔ではありますが、適切に相手に安否を伝えたられたり、相手の安否を知ったりすることができます。
【携帯電話での通話】
携帯電話での連絡は、タイムラグなしにすぐに安否を伝えられるというメリットがあります。昔とは異なり、公衆電話や家の電話を使わなくてもすぐに連絡ができるのが強みです。相手が電話を取りさえすれば、実際に声を聞けるため、非常に安心することでしょう。
しかし災害時には、非常に多くの人が回線を使用することになります。そのため通信規制が極めて起こりやすく、「かけているのにつながらない」という状況になりがちです。そのうえ、多くの人が「かけてもつながらないこと」で混乱し、さらに何度もかけ直しをしてしまいます。この結果、さらにつながりにくくなってしまうという問題もあります。
【LINEなどのメッセージアプリ】
通信網が遮断されたり混み合ったりすれば、当然LINEなどのメッセージアプリも動かなくなります。
ただし、これらのメッセージアプリの場合、「送りさえすれば、相手が後でそれを見られる可能性がある」という点で優れています。
リアルタイムで見ることはできなくても、通信が落ち着いた後などにメッセージを確認することができるようになるのです。
これは、メッセージアプリの持つ大きなメリットです。
まとめ
・災害時の連絡方法はいろいろあるが、災害時用伝言ダイヤルが特におすすめ
・携帯電話はつながって声が聞ければ安心できるというメリットはあるが、通信網は非常に混み合う
・LINEなどのメッセージアプリも通信障害に悩まされることもあるが、送りさえすれば落ち着いた後に見られる可能性が存在する