台風3号その後の大雨の影響で水害が多発した九州地方を中心に停電による被害があちこちで起こりました。
暗闇の中で不便を強いられた人も多かったのではと思います。
灯りがなければ避難をするにも足元もおぼつかない為、危ない思いをする事になりかねません。
避難所での生活でも、夜は何も出来なくなってしまい、不便な思いをしてしまいます。
暗闇で過ごすには灯りが必要になってきますが、災害の時は使える手段も限られてしまいます。
そこで停電時に使える便利な灯りの取り方をご紹介します。
手元を明るく! 懐中電灯
強い光をピンポイントに提供
防災入れ組み品としても必ず紹介されるものに懐中電灯があります。
特徴としては強い灯りをピンポイントで照らす事が出来る事と、火種が無いため安全に扱う事が出来る事です。
近年はランタン型の懐中電灯も出ており、部屋全体を照らす灯りの代わりとしても用いられます。
防災グッズとしての懐中電灯にはラジオ機能付きや携帯の充電機能付きのものもあり、災害の時は頼りになる存在です。
しかし、電池がなければ長期間の使用に耐えられないので、予備の電池確保が必須になります。
手回し充電器が付属した製品もありますが、電池を入れ替えるだけで対応出来た方が便利です。
懐中電灯には小型の簡単にしまえる物もあるので、避難する時に持ち出しやすいものを選びましょう。
電池が無くても灯りを!マグネシウム防災用灯
水に漬けるだけで灯りが点く
懐中電灯の小型化もだいぶ進んでいますが、予備の電池を持ち歩く事を考えると重く感じる方もいるでしょう。
そこで紹介するのは水に漬ける事で電気を発生させ灯りを点すマグネシウム電池を用いた防災用灯です。
マグネシウムライトという名称で販売されている事もあります。
能力としては底の部分を一度水に漬けると、最大で1週間ほど灯りが灯ります。
重さも非常に軽く、手のひらに収まるサイズです。
光の強さも災害時に使うと考えるなら充分な明るさになります。
従来の乾電池式であれば、数年毎に乾電池を交換する必要がありましたが、マグネシウム電池であれば、何年経過しても密閉状態であれば使う事が可能という事が、防災用品として頼もしい限りですね。
マグネシウム電池の能力が持つ限り途中で灯りが途切れても水に漬ければ点灯しますが、一度点くと途中で消せない事が欠点です。
明るすぎる時は、付属するキャップ等で灯りを遮るようにすると良いでしょう。
暖かみもある ロウソク
火を点ける事で得られる温かみのある光
災害時に使える灯りとして古くから存在するのはロウソクによる光です。
ライター等の火種が必要になりますが、ロウソクによる光は明るすぎず適度な加減になります。
災害時には、ロウソクの火をうまく使う事で缶詰を温める事や、寒さを凌ぐといった活用方法もあるのも利点です。
しかし、火を使う以上は火災や火傷の危険が伴います。
空き缶をくり抜いて覆いを作る事も良いのですが、溶けたロウが垂れ落ちないように缶入りのロウソクを選ぶと便利です。
災害の時は暗闇の中で灯りを探す事自体に苦労します。
懐中電灯などに蛍光シールを貼り付けておくと、探す手間が少し楽になるので試してみてください。
暗闇からすぐに脱出出来る準備を普段から整えておくのが停電に対する備えで一番大切な事なのです。
まとめ
・停電の時は灯りをすぐに手に入れるのが大切
・懐中電灯は電池が必要だが、すぐに強力な灯りを手に入れられる
・マグネシウム防災用灯は消せないという欠点はあるが、水だけで簡単に点けられ小さく軽い
・ロウソクは火種が必要で危険性もあるが、灯り以外にも熱を使って調理や簡単な防寒手段として使う事が出来る