地震などの大規模災害が起こった時は、家族の安否が心配になりますよね。大規模災害が起こった時は通信回線や基地局がダメージを受け、電話やメールがつながらないことがあります。また混乱や回線のパンクを避けるために通信制限が行われることがあります。
大規模災害が起こり普段どおり電話やメールが使えなくなった場合、家族の安否はどのような方法で確認すればよいのでしょうか。
災害用伝言ダイヤル
災害用伝言ダイヤルはNTTが提供する安否確認サービスです。被災地にある固定電話・携帯電話・PHS・IP電話の電話番号に安否情報を音声で録音したり、録音されたメッセージを再生したりすることができます。
災害用伝言ダイヤルの使い方はとてもシンプルです。安否情報を残したい時は「171」に電話をかけ、安否情報を残したい相手の電話番号を入力し、音声でメッセージを録音します(録音時間は30秒以内です)。安否情報を聞きたい時は「171」に電話をかけ、安否情報が知りたい相手の電話番号を入力し、録音されているメッセージを聞きます。
災害用伝言ダイヤルを有効活用するためには、家族で細かいルールを決めておくようにしましょう。「誰の電話番号にメッセージを録音するのか」「30秒という限られた時間の中でどのような情報を残すのか(名前、居場所、怪我の有無など)」を話し合っておきましょう。
災害伝言ダイヤルは大規模災害が起こった時に提供されるサービスですが、防災週間(8月30日9:00~9月5日17:00 )に体験利用をすることができます。使い方を経験しておくと、万が一の時に落ち着いて使用することができます。ぜひこの機会に家族で利用してみましょう。
災害用伝言板(web171)
災害伝言板はNTTが提供するサービスで、インターネットを利用した安否確認手段です。被災地域にいる人が災害伝言板に安否情報を登録すると、全世界から確認することができます。
災害用伝言板はパソコン、スマートフォン、携帯電話から利用することができます。まずは災害用伝言板のサイトにアクセスしてください。案内表示に従って伝言を登録する電話番号を入力し、名前とメッセージを書き込みます。安否情報を確認する時は災害用伝言板サイトにアクセスし、伝言を閲覧したい人の電話番号を入力してください。災害用伝言ダイヤルともリンクしているため、災害用伝言ダイヤルに登録された情報を災害用伝言板で再生したり、災害用伝言板に登録された伝言を災害用伝言ダイヤルで確認したりすることもできます。
SNS
東日本大震災や熊本地震が起こった時に、SNSを通じて家族や友人の安否確認を行ったケースが報告されています。SNSが普及している現在では、SNSを家族の安否確認手段の一つとして利用してみてはいかがでしょうか。
SNSを安否確認に利用する時は、メッセージが投稿された日時に注目しましょう。SNSに投稿されたメッセージは、特別な設定をしていない限りリアルタイムで表示されます。つまり、そのメッセージが投稿された時刻に、投稿者が生存していたことが確認できるのです。
一部のSNSには、メッセージを読んだことを知らせる既読機能があります。既読機能を使うと、メッセージのやり取りや投稿ができなくてもその時刻に生存していたことがわかります。
SNSのこうした特性を生かしながら、家族の安否確認に役立ててみましょう。
まとめ
・大規模災害時の安否確認には「災害用伝言ダイヤル(171)」「災害用伝言板(web171)」を利用する
・SNSも安否確認に役立つ場合がある