災害の発生で水道・ガス・電気などのインフラがストップすると、入浴やシャワーなど体を清潔にする機会が限られてしまいます。大規模災害でなかったとしても、停電や断水などインフラ関係がストップしてしまった場合、入浴する機会が限られてくるでしょう。
災害で入浴等ができない時に体を清潔に保つためには、どうしたらよいのでしょうか。備えておきたいグッズとともにご紹介します。
ウェットティッシュ・手指用消毒液
手は感染症予防のために日ごろから清潔にしておきたい部位ですが、避難所生活や断水時は手を流水で洗うことができなくなることが予想されます。手を洗うことができない時に役立つのがウェットティッシュです。手のひら、手の甲、指の間、指先などを丁寧にふき取ることで、汚れを落とします。
ウェットティッシュにはアルコールが含まれているタイプとノンアルコールタイプとありますが、幅広い菌やウイルスを除去するためには、アルコールが含まれているタイプを備えておくと安心です。
手指用消毒液(消毒用ジェル)もまた、手を清潔に保つために役立ちます。適量を手に取り、乾ききる前に手指全体にまんべんなくなじませてください。
汗拭きシート
汗拭きシートは入浴等できず、汗のにおいが気になる時に役立ちます。脇、耳の後ろ、足の指の間、首まわり、胸、背中などは汗をかきやすく、においが気になる部位でもあります。汗拭きシートでこうした部位の汚れをふき取って清潔に保つとともに、気持ちもリフレッシュしましょう。
汗拭きシートは体の広い範囲に使用するため、自分に合ったものを準備しておくと、肌荒れなどのトラブル回避につながります。アルコールに敏感な人はノンアルコールタイプを準備しておきましょう。
お尻拭き・デリケートゾーン用ウェットティッシュ

お尻やデリケートゾーンは敏感な箇所なので、清潔に保つ時はなるべく刺激が少ないものを使用したいところです。
介護用お尻拭きや赤ちゃん用お尻拭きは保湿成分が含まれていたり、含有物質や質感なども考慮し肌への刺激が少なくなるように作られています。ウェットティッシュなどと比較するとシート自体が分厚いため、使用中に破れる心配も少ないです。
また、女性のデリケートゾーン用のウェットティッシュも発売されています。汚れをふき取ったり、においのケアに使用できます。保湿成分の有無、アルコールの有無、香料の有無などに着目し、自分に合ったものを見つけておきましょう。
ドライシャンプー
髪が洗えないと衛生面やにおいが気になりますよね。避難生活が長引くにつれて、頭皮のかゆみやにおいから精神的負担を感じる方もいるようです。このような時のためにドライシャンプーを準備しておくと、頭皮や髪を清潔に保つことができると同時に、気持ちのリフレッシュも図れます。
ドライシャンプーは水が無くても使えるシャンプーのことで、適量を頭皮や髪になじませた後、タオルでふき取ります。スプレータイプやジェルタイプが一般的ですが、最近はパウダータイプやシートタイプのものも発売されています。筆者はスプレータイプのものを使用したことがあります。髪と頭皮にまんべんなくスプレーし、なじませたりもみこんだりするだけなので、とても簡単でした。
ドライシャンプーは災害時に限らず、体調が悪くて入浴できない時などにも重宝します。
歯磨きシート・マウスウォッシュ

口腔内の清潔を保つため、オーラルケア用品も準備しておきたいところです。歯ブラシを準備しておくとよいですが、歯磨きシートやマウスウォッシュといった商品を使用することでも口腔内を清潔に保つことができます。
歯磨きシートはシートを指先に巻いて歯の表面をふき取ることで、歯磨きの代わりを果たします。マウスウォッシュを口に含んでぐちゅぐちゅすると、口腔内の細菌を減らすことにつながります。
まとめ
・ウェットティッシュで手を清潔にする
・汗拭きシートで体の汚れやにおいをケアする
・お尻やデリケートゾーンは刺激が少ない専用のものを使う
・ドライシャンプーで頭皮や髪の毛のケアをする
・歯磨きシートやマウスウォッシュは歯のケアに役立つ