「災害が起きたときにどのように避難させるか」ということは非常に重要です。
今回は「犬」について取り上げます。
災害が起きた、そのときに
災害が起きたそのときに、まずやるべきことは「リードをつける」です。首輪にしっかりとリードを付けて、飼い主の行く方向に連れていけるようにしてください。
また、小型犬の場合は、猫のとき同様、ネットにくるんで保護するのも有効です。
キャリーケースは、災害が起きた時にでもすぐに取り出せるところに入れておきます。また、万が一のときに、キャリーケースを嫌がらないようにきちんとしつけをしておくことも非常に重要です。
また、リードがあっても、キャリーケースは用意しておかなければなりません。避難所にペットを連れていく人は多いかと思われますが、避難所にいる人たちの全員がペットを好きなわけではありません。また、アレルギーを抱えている人もいます。
「基本的には、避難所においては犬は好かれないのだ」という認識を持っておいた方がよいでしょう。
事前の準備について
たとえリードやキャリーを用意していたとしても、それの準備が間に合わず、逃げて行ってしまうこともあります。
このような場合に備えて、事前にマイクロチップや迷子札を用意しておきましょう。
迷子札は首輪につけておき、中に飼い主の情報(特に電話番号)を入れておきます。
マイクロチップは非常時に役立つものです。10000円前後で用意することができ、体内にとても小さなチップを埋め込むのです。これをしておくと、万が一迷子になっても、リーダーで読み取ればその犬の情報がわかるようになっています。
犬の場合、猫以上に「しつけをすること」が強く求められます。
まず、無駄吠えをしないようにしつけをしてください。それから、噛み癖もしっかりと直しておくこと。基本的な指示(待て・来い・お座りなど)がわかるようにしつけておきます。
犬は、ある意味では猛獣です。特に大型犬などが子どもにかみついてしまえば、ケースによっては命さえ奪いかねません。しつけをきちんとするということは、飼い主の最低限の責任です。
ペットの食事を確保するのは、飼い主の仕事です。
最低でも5日分の水や食べ物を用意しておきましょう。災害に際した場合は、当然人間の救出が最優先になりますから、ペットの優先順位は非常に低くなります。また、伸びないタイプのリードやガムテープ(いろいろなことに使えます)、ペットの写真や薬などもしっかり用意しておいてください。
まとめ
・災害のことも念頭に入れてしつけはしっかりと!
・避難するときはリードで、小型犬の場合はネットを利用
・マイクロチップや迷子札も必要
・食事や水、リード、薬などの用意も行っておく
参考サイト
◆環境省:「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」
◆アイリス:「犬といっしょに災害に備える」
◆東京犬猫日和:「【防災の日 自分で備える!守る!〜多頭飼育、大型犬、動物たちと避難するには〜】」