個別の動物の記事でも「しつけが大切」「キャリー」ということを繰り返してきましたが、ここからは、特に「しつけ」と「キャリー」についてしっかりと取り上げていきましょう。
しつけは、犬と、あなたと、周りの人をまもるためのもの
「しつけ」は、犬と、あなたと、そして周りの人を守るために求められるものです。平常時にも言えますが、災害にあったときには特に重要です。
動物のなかでも、犬(特に大型犬)の場合はこれが強く求められます。
まず、しっかり意識しておいてほしいのは、「犬は猛獣である」「犬を嫌いな人もいる」ということです。
犬は、その気になれば、小さな子どもや力の弱い女性をかみ殺してしまえます。動物は飼い主にとっては非常に可愛いものですが、ほかの人にとっては、時に恐怖の対象となるものだということを忘れてはいけません。災害時ならばなおさらです。
まず、無駄吠えをしないようにしっかりとしつけてください。「声」は、多くの人が過ごす避難所において非常に迷惑になるものです。
また、人やほかの動物にかみついたりひっかいたりしないように調教しておきましょう。災害の時は医療品も不足するので特にこの教育は必要です。
トイレも、決められた場所で済ませられるようにします。猫の場合はトイレの砂を持っていくことを忘れずに。
当たり前のことですが、予防接種は、動物を飼う人にはほとんど義務として求められるものです。また、これは人によって多少考え方に違いはあるかもしれませんが、不妊治療を施しておくことも求められます。
キャリーケースについて
「キャリーケース」は、災害に際した時に動物と一緒に避難するために非常に重要なものです。
しかし、キャリーケースを嫌うという動物は比較的多いものです。
キャリーケースを好きになってもらうためには、中におかしや動物の好むものを入れる、という方法がよいでしょう。そこが怖いところではない、と教えるのです。また、外の景色を怖がる子のために、キャリーケースに覆いをしてあげるのもよいでしょう。
ちなみに、「洗濯ネット」も非常に心強い味方となります。
動物の動きをある程度制限することができますし、空気も通ります。
これらのしつけは、災害が実際に起こる前にしっかりおこなうべきことです。
まとめ
・動物のしつけは事前にしっかり行う
・特に、無駄吠えや噛み癖は直しておく必要がある
・トイレの教育もしっかりと
・予防接種などは飼い主の義務
・おかしや好きな匂いをつけておくことで、キャリーケースに対する苦手意識を克服しやすくなる