スマホは情報収集ツールとして役立ちます。安否確認・連絡手段としても欠かせないことから、災害時の必需品と言えるでしょう。
スマホの電池が切れてしまうと、これらの役割を果たすことができなくなるため、災害対策を考えるときは、「スマホの電池をどのように長持ちさせるか」という視点が必要になってきます。今回はスマホの電池を長持ちさせる方法について考えてみました。
電池を長持ちさせる方法
①必要なときにだけ使う
災害発生時は不安感から、常にスマホをいじりたくなることがありますよね。ところがスマホは、使用時間が長くなればなるほど電池を消耗してしまいます。必要のないとき以外は、なるべく使わないようにしましょう。
特に動画再生やテレビ視聴などは消費電力が大きくなります。情報収集をするときは、これらの方法以外を検討しましょう。メールやSNSの利用も頻度を少なくすると、電池消費を抑えることができます。
②画面を暗くする
ディスプレイは消費電力が特に大きい部分です。画面を暗くすることで電池消費を抑えましょう。
スマホには画面の明るさを自動調節する機能が備わっていますが、電池を長持ちさせたいときはこの設定を無効にし、画面が常に一番暗くなる設定にしましょう。
③省電力モードに設定する
スマホには「省電力モード」と呼ばれる、電池の消費量を抑える設定があります。いざという時は、省電力モードにすばやく切替えましょう。
省電力モードに設定すると、バックグラウンドで動いているアプリを停止させたり、利用できる機能が必要最低限に制限されたりすることがあります。設定の仕方や、設定した時に制限される機能は機種によって異なるため、平時に確認しておくようにしましょう。
④通知や使わないアプリをオフにする
スマホはバックグラウンドでアプリが起動していることがあります。このようなアプリを放置したままにしておくと、電池の消費を早めてしまいます。
災害用アプリなど緊急時に使用するアプリ以外は、こまめに終了させましょう。必要のない通知もオフにしてください。
⑤電波の送受信をオフにする
スマホは電波の送受信を行うときに電池を消費します。必要のないときは電波の送受信をオフにして、電池を節約しましょう。
停電時はWi-Fiを使用することができません。Wi-Fi設定はオフにしましょう。位置情報やBluetoothなども消費電力が大きいです。使用しないときはオフにしましょう。
大規模災害や大規模な停電が起こったときは、スマホの基地局がダウンすることがあります。スマホは圏外になると、電波を探すために電池をたくさん消費します。電波表示が圏外になっているときは機内モードに設定し、電池の消費を抑える手段も検討しましょう。
日頃からの備えとは
①モバイルバッテリーを持ち歩こう
スマホの使い方を見直すことで消費電力を抑えることができても、電池の残量を増やすことはできません。いざという時に長く使えるようにするためにも、スマホの充電手段を確保しておくことが肝心です。モバイルバッテリーを持ち歩く習慣をつけましょう。鞄の中、非常用持ち出し袋の中、オフィスなど長時間過ごす場所に備えておくと安心です。
②日ごろから電池残量を確保しよう
スマホの電池残量が少ない状態で災害が起こると、すぐに電池切れを起こしてしまいます。外出をする前はスマホを充電するようにしましょう。
大雨や台風が近づいているときなど、災害の発生が予想される場合は、安全なうちに充電をして電池残量を確保しておいてください。
まとめ
・災害時はスマホをだらだら使用しない
・画面を暗くすると、電池消費量を抑えることができる
・省電力モードを活用しよう
・使わないアプリは終了させる
・Wi-Fiなど電波の送受信によって電池を消費する機能をオフにする
・モバイルバッテリーを持ち歩く
・災害の発生が予想されるときは、早めに充電をし、電池残量を確保しておく