近年日本では地震や台風、大雨、大雪などの自然災害が多発しており、国内のどの地域でも人々が被災してしまう可能性が高くなっています。
自治体や自衛隊だけでカバーしきれない支援をサポートするのが「災害ボランティア」と呼ばれる方々で、その重要性は言うまでもありません。
私も2011年に起きた東日本大震災の際に、避難者への炊き出しや生活品の補充など、災害ボランティアの一員として活動しました。
御嶽山噴火や熊本地震、鳥取中部地震など多くの自然災害で、災害ボランティアの活動が報道されていますよね。
ですが『災害ボランティアって具体的に何をするの?』『どうやって参加するの?』と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、災害ボランティアの活動内容や参加方法、活動中の注意点などを書いていこうと思います。
災害ボランティアって何?
原則、自発的な意思と責任で行動

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災害ボランティアとは、地震・台風・大雨・大雪などの災害が発生した場合に、その被災地でボランティア本人の自発的な意思と責任により被災地での活動に参加・行動することです。
具体的な活動内容は、被災した方のサポート、炊き出し、援助物資の仕分け・配送、被災地での清掃、復旧作業などがあります。
私が2011年の東日本大震災で災害ボランティアとして活動した際には、主に炊き出しや生活品の補充、避難場所の清掃を行いました。
当時大きな余震が何日も続いていたので二次災害に注意しながら、避難された方への対応へ配慮しながら支援活動をさせていただきました。
災害時のボランティア活動を経験し、重要なことは、炊き出しや清掃といった行為を提供する事よりも、被災された方へ臨機応変に対応する事なのではと私は感じました。
災害ボランティアへの多様化する参加方法
ボランティアバスツアーという手段も

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災害ボランティア活動へ参加する方法も多様化しています。
(1)自分で交通手段を確保し、被災地にて災害ボランティア活動をする
住んでいる自治体のボランティアセンターに登録した後、自分の車や電車、新幹線などの交通手段を使って被災地に向かいボランティアとしての活動を行うというものです。
実際に私もボランティア活動をした時には、自宅から避難場所が近かったので、自分の足で避難場所に行きました。
自宅が被災地に近い方は、早めに現地に向かい初期支援を行うことができる利点があります。
(2)『ボランティアバス』を活用し災害ボランティア活動をする
ボランティアバスとは、現地への交通や宿泊場所などがセットになったバスツアーのことです。
個人で現地に入るよりも、現地のボランティアコーディネータの負担が軽減でき、また道路渋滞の緩和にもつながるというものです。
さらにボランティア参加者には、「観光」や「お土産」のオプションも付くツアーもあるとのこと。
旅行好きの方にもおすすめの災害ボランティアツアーとなります。
ボランティアツアーはこのようなオプションも付きますが、活動のメインはあくまでも被災地のボランティア活動です。
現地には、様々な状況の方がいらっしゃるという事を忘れてはなりません。
被災地に行く際には、「単に遊びに行くのではない」という、しっかりとした配慮をもった上で行動するように心がけましょう。
●まとめ
・近年の自然災害の多発化により、『災害ボランティア』の存在が重要になってきている
・災害ボランティアは、実際の業務だけではなく、被災された方へのサポート、配慮や二次災害へ臨機応変に動くことが重要である
・災害ボランティアへの参加方法は多様化しており、自力で現地に向かう他にも、団体で参加できるボランティアバスツアーなどがある