災害の時に必要な物を自宅にまとめて保管している人は多いと思いますが、その防災グッズが必ず使用できる環境で災害に合うとは限りません。
場合によってはその防犯グッズが瓦礫(ガレキ)の中にあり、手に取ることが困難になることもあるでしょう。
また自宅で災害に合うとは限らないため、普段から手近にあるもので身を守ることができると安心です。
今回は、災害時に使用できる身近なアイテムについてご紹介します。
災害時に「雑誌」を使って身を守る
ヘルメットやギプスのかわりとして
災害に見舞われた時、特に地震などではどんなものが上から落ちてくるかわかりません。
そのため、ヘルメットなどを防災グッズとして準備している人は多いでしょう。
それが使用できない場合に、頭を守る対策として使用できるのが「雑誌」です。
厚みがあるものを広げ頭にのせてヒモや衣類で固定することで、そのままで行動するよりも頭部を守ることが可能でしょう。
ケガを避けるために手足やおなか周りに巻くような使い方も考えられます。
また腕を固定する必要があるようなケガをした場合には、できれば肌に当たる部分を衣類やタオルなどで覆い、その上から雑誌を巻き、ハンカチやネクタイなどで結べば、応急処置になります。
さらに、スーパーのレジ袋などの両サイドを割き持ち手の部分を首にかけて腕を吊るせば、より楽になるでしょう。
災害時は医師の診断がすぐに受けられないこともありえるため、身近にあるものでの応急処置を覚えておくと便利です。
新聞紙・段ボールを使って身を守る
災害時の防寒対策に効果的
多くの家庭や店にあると考えられる新聞紙は、寒さから体を守るために使用可能です。
災害時の夜などの急な冷え込みには新聞紙をくしゃくしゃにして空気を含むように加工し、体にかけたり巻き付けたりすることで思った以上に効果的な防寒対策になります。
また、新聞紙は何度ももみほぐしてやわらかくすることで、ティッシュの代わりに使用することも可能になります。
同じく、段ボールも防寒の助けになるでしょう。
体に巻き付けるだけではなく、シェルターのようにして中に入るだけで、寒さだけでなく短時間なら雨水や雪からも身を守ることができます。
段ボールをごみ袋などの大きなビニールで内側から保護すれば、水をためるバケツや浴槽、簡易トイレがわりに使用することも可能です。
食品用ラップの災害時の使い道は多様
ケガの応急処置から、窓ガラス・食器の代用品にも
災害時にはケガをする可能性がありますが、すぐに処置ができないこともあるでしょう。
食品用ラップは巻き付けるとそれだけでしっかりと止まりフィットするため、傷の応急処置として包帯のように使用できます。
傷口を覆ったり三角巾の代わりに使用し腕を固定すれば、病院で処置が受けられるまでの傷の保護とつらさの軽減に役立ちます。
ラップの使い方はそれだけではありません。
体に巻けば寒さ対策に、ねじってヒモの代わりに、割れた窓ガラスの代用として、また食器代わりに使用することも可能な便利なものです。
バッグの中の災害時に便利な物
硬貨+靴下=ハンマーなど、臨機応変に
災害は外出先で起こるかもしれません。
バッグの中身で使用できる物についても覚えておくと良いでしょう。
硬貨は靴下に入れて振り回すことで、ハンマーの代わりになります。
ウエットシートは、水道が使用できない場合にも手を清潔にできますし、場合によっては赤ちゃんのおしり拭きとしても使用できるでしょう。
ハンカチは包帯代わりに、ペットボトルは飲み終えた後にも水筒として使用可能ですし、水を入れて懐中電灯などのライトの上に乗せれば周囲を明るく照らすことができます。
女性が持ち歩く髪を結ぶゴムも、止血や布を固定するために使用できるでしょう。
このように身を守るために臨機応変に使用できる物を覚えておくだけでも防災の備えになります。
知識を使うことがないに越したことはありませんが、ぜひ覚えておいてくださいね。
まとめ
・災害時に防災グッズが手元になくても、身を守るために使用できる物を覚えておくといつ災害が起きても対応ができる
・雑誌は災害時に頭や体を守るためやケガの応急処置に使用可能
・新聞紙や段ボールで防寒対策ができる
・食品用ラップは、ケガの応急処置からヒモのかわりまで様々なことに使用可能
・バッグの中身にも工夫をすれば災害時に使用できる物はある